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『八神はやて』は舞い降りた
第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第16話 開幕のゴングは不死鳥のハーレム団とともに
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前から言ったのだ。いまさら取り消すなよ?」

「怖気づくことなどないさ。おのれの分というものを弁えさせてやろう」

「では、双方同意したとみなします。決着はレーティングゲームでお付けください」


 グレイフィアがさっさとまとめにはいる。
 おそらくだが、彼女は、ボクの企みに気づいている。
 いや、ボクの思考を予期して、あの提案を行ったのだろう。


「これは確認なのだが。ボクの神器は、『完全な状態』で使ってもいいのかね?」

「はい。神器の使用は禁止されておりません」

「それだけ分かれば充分だ」


 一番の懸念だった事項が解決し安堵する。
 やはり、彼女は、ボクに期待しているようだ。
 つまり、『リアス・グレモリーを勝たせほしい』という彼女なりのメッセージだろう。
 そのあとも、何度かやりとりがあって――リアス・グレモリーは、ボクの参加に猛反発した――ライザー・フェニックスは帰って行った。
 レーティングゲームは10日後、そこで運命が決まる。
 ライザー・フェニックスは強敵だが、既に勝つ算段はついている。
 言い合いをした当初は、感情に身を任せて我を失っていた。


 だが、途中からは落ち着きを取り戻し、逆にボクの身柄を餌にヤツを嵌めてやった。
 一見、中立にみえたグレイフィアも、心情的にはこちら側のようだ。
 ならば、ボクとしても、遠慮はいるまい。
 10日後に、ヤツはさぞおのれの選択を後悔するだろう。
 だがら、今まさに解決すべき問題は――


(リインフォースやシグナムたちにどう説明しよう)


 ――――家族への対応だった。
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