第2章 赤龍帝と不死鳥の騎士団
第16話 開幕のゴングは不死鳥のハーレム団とともに
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ることになってしまった。
(ライザー・フェニックスの口車にのってしまったな。それは悪手だよ、兵藤くん)
レーティングゲーム――それは、悪魔で流行るチーム単位の決闘であり、娯楽である。
チェスに模した駒――悪魔の駒(イビル・ピース)といい、転生悪魔を生みだすための特殊な道具でもある――に見立てた眷属悪魔とともに、対戦するスポーツの一種だ。
ゲームと言いながらも、実際は、結界内で行う殺し合いにすぎない。
では、なぜ「ゲーム」というのか。
その理由は、結界内で致死性のダメージを受けると、無傷で結界の外に出されるためである。
「リリカルなのは」に登場する非殺傷設定のようなものだろう。
こちらの悪魔たちは、特殊な結界が必要なようだが。
なぜ、ライザー・フェニックスは、レーティングゲームを提案したか。
それは彼が不死性をもつからである、
不死性をもつライザー・フェニックスは、レーティングゲームで圧倒的な優位をもっている。
なぜならば、彼がリタイアを宣言しない限り負けはないからである。
増してや、眷属悪魔はグレモリー眷属の2倍以上おり、グレモリー眷属は、レーティングゲーム初体験になる。
これで負ける方がおかしい――と彼が考えるのも無理はなかろう。
ここまでは、原作通りだった。
しかし、ここで予想外の事態が起こる。
「ところで、さっきから素知らぬ顔をしている彼女は、リアスの眷属なのかい?――悪魔とは違う気配を感じるのだが」
なぜか、隅で傍観しているボクに話題を振ってきた。
どう返答しようか迷っていると――
「彼女は、グレモリー家の客人よ。私の眷属ではないわ」
「ほう。まだ、眷属悪魔になっていないのか。なら話は早い。――こんにちは、見目麗しいお嬢さん。君は非常に運がいい。俺の眷属悪魔にならないか?」
――などと、のたまった。
何をいっているのか意味が分からず、硬直してしまう。
その間も彼は話を続けた。
「突然の申し出に戸惑っているようだな。会って間もないのに、声をかけてやった幸運に感謝すると良い。俺という最高の男に仕え、なおかつ最上の贅沢を味わえるのだ。これほどの好条件はないだろう?」
落ち着いて考えてみれば、明らかに芝居がかった言動である。
リアス・グレモリーへの挑発として、ボクを出しにしたのであろう。
同じ部室にいるということは、親しい関係であることの証左でもある。
あるいは、兵頭一誠への意趣返しがもしれない。
彼の狙いが挑発にあるとしてら、大成功だっただろう。
ようやく硬直が解けたボクは、徐々にその言葉の意味を理解し――
「何をふざけたことを抜かしてやがる……調子に
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