銀河動乱
時を超えて
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ぬ。
密談の意思を察し、盗聴を避ける配慮に敬服。
「わかった。
部屋への道順は、誰に聞けば良い?」
下手に逡巡するより、率直に聞いた方が良いだろう。
どうせ明日の夜、精神交換の件は打ち明けねばならぬ。
先刻の執務室でも良かったのだが、同室者に見覚えが有った。
白色彗星帝国艦隊司令長官、ゲーニッツ。
私を騙し幽閉した獅子身中の虫、サーベラーに加担した男。
容姿が酷似するから裏切者とは限らぬが、やはり気になる。
「私の従者に案内させる、お前が気に病む必要は無い。
リアンナも、マーンも、事情は承知している。
月の宴まで、ゆっくり休めよ」
古代守に酷似の第1皇太子、ジャル・アーンは颯爽と他の部屋に歩み去った。
リアンナ?
マーン?
何か、勘違いしている気もするが。
執務室前の廊下で、長話をする訳にも行かぬ。
「有難う」
余計な事は言わず、一言に止めた。
怪訝な面持ちで振り返ったが、時間が無い、と言ったのは事実であるらしい。
取巻きの秘書官達から急かされ、回廊の彼方に姿が消えた。
「ザース、宮廷儀礼を忘れたのか?
早く、此方へ来い!」
中央銀河帝国の最高指導者、アーン・アッバス皇帝に怒鳴られた。
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