第一部
出会い編
第三話 俺っ娘魔法少女!
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ぜ。」
「で、何の用? 茶菓子ならさっき買ってきたけど?」
霊夢殿が右手に提げている袋には何やら色々入っており、煎餅の袋も見えた。
「初めはその予定だったんだが……」
と魔理沙殿は立ち上がり、霊夢殿に近寄る。
「ちょっと話があるからさ、神社裏まで来ような?」
「は? 突然何なのよ……」
「そう言う訳だから、幸村、ちょいと霊夢借りるね〜」
「ちょ!? 魔理沙いきなりなんなの!?」
「魔理沙殿!?」
そう言って魔理沙殿は霊夢殿の腕を無理やり掴んで神社の向こう側へ消えてしまった。
「…………」
残された俺は、仕方なく掃き掃除を始めた。
幸村サイドアウト
魔理沙サイドドイン
「ちょっと魔理沙! これはどういう事!?」
神社裏まで霊夢を連れ出した俺は霊夢へ振り返る。
「なぁに、ちょいと話があるだけさ」
「話って何よ?」
「幸村についてさ」
「!」
「聞いたら、幸村は色んな体験をしてきているらしい。霊夢だって聞いたんだろ?」
「……まぁね」
「元居た世界じゃ、結構激しく動いていたみたいだったし、見た感じだと相当運動不足みたいだったぜ」
「……何が言いたいの?」
何が言いたいのか、そりゃ勿論……。
「幸村の外出を禁止するのをやめたらどうだ?」
「……」
「いままで自由気ままにやってきたことを、急に環境が変わったからといってできなくなったらストレスを感じるはずだろ? 霊夢だって、好きな日向ぼっこや縁側でのんび〜りお茶を飲む事が急にできなくなっちゃって、それが数日続いたらどうなる?」
「まぁ……ストレスを感じるわね」
「今の幸村はそんな感じ。今は恩を感じて静かにしているけど、心の中じゃ走り込みたい、激しく動きたいって思っているはずだぜ?」
「それって……幸村をペットか何かと思い違いしているんじゃないの?」
「それは無いぜ。あんまり溜めすぎると体に悪いだけ。ちゃんとストレス発散させないといけないぜ」
「…………」
「それに、今のうちに色々案内しとかないと、いざ二人で別行動する時に幸村が迷ったら探すのが大変だぜ」
「まぁそうね……ってなんで別行動するって過程なのよ!」
「だって幸村かなり強そうじゃん。ありゃ絶対戦力になるぜ」
「せ、戦力って……」
「俺はこう見えても人を見る目はある。幸村の体つきは、何度も自分を鍛えあげている証拠。しかも毎日だ」
「そう……なの?」
「あぁ、間違いないぜ! ってかだいたい霊夢は一人で行動しすぎなんだぜ。もしかしたら二人一組で異変解決にいたる可能性だってあるんだぜ」
「そ、それ位わかって……って話が脱線しているわよ。」
「取りあえず結論として、今後の事も考えて幸村を外出させることを許してやれよ、な?」
「……」
「それとも……夜に…
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