第一部
出会い編
第三話 俺っ娘魔法少女!
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けど?」
「例え霊夢殿のご友人だとしても、そこもとの正体が確認できた訳ではないから……」
「通せないってか?」
「うむ。」
「…………」
俺が通せないことを伝えると魔理沙殿は少し思案顔になり、なにか思いついたように言った。
「そういえば幸村は境内で倒れていたんだろ?」
「まぁ、霊夢殿からそう聞かされているが……」
「じゃあ境内に倒れていた前の記憶は覚えているだろ?」
「そうだが……」
「なら霊夢が来るまで幸村の事を聞かせてくれよ!」
「……え? 何故、某の事を?」
「霊夢が来るまでの暇つぶしさ。なんか面白そうだしな」
俺が面白そうって、格好の事か? それなら魔理沙殿のほうが俺からしてみれば奇妙な格好なのだが……?
「そういうわけだからさ、霊夢が来るまで話してくれよ〜!」
「う〜む……」
「う〜む、じゃないぜ。いいだろ? 霊夢に他言無用だって言われている訳じゃないだろ?」
「まぁ確かに言われていないが………………わかりもうした。魔理沙殿にはつまらない話やも知れぬが、よいか?」
「しゃあ! 構わないぜ! 早く聞かせてくれよな!」
「わ、わかったから某の背中を押すでない! ちゃんと話し申すから」
魔理沙殿のお願いに折れた俺は母屋の縁側へ案内し、そこで俺が戦国の世で体験したことを話した。
俺が戦場で活躍したことを話すと魔理沙殿は子供のように目を輝かせ、民に対し非道な行いをする者の事を話すと憤りを表情に出し、人が他人のために死ぬ話をすれば悲しみの表情を見せた。そして、つい気を許してしまったのか、俺が死んだ経緯を話してしまった。まずいと思った時はもう遅かった。
「……」
「……」
き、気まずい……なんで俺はこの話をしてしまったのだ!?
「……なぁ、幸村」
「! な、なんでござるか?」
沈黙を破ったのは魔理沙殿だった。
「結構、大変な事を経験してきたんだな」
「う、うむ」
「幸村はここに来て、まだ日は浅いんだよな?」
「あ、あぁその通りだ……?」
「じゃあ神社から出たことはないんだな!」
「そ、そうだが…?」
暗い顔をしたと思ったら、何やら思いついた顔を見せる魔理沙殿。
「それじゃあ今度、俺の行ける範囲まで幻想郷を案内してやるよ!」
いきなりの魔理沙殿の申し出に俺は驚いた。今まで霊夢殿には神社から外には出ないこと、と言われていた為、一度も外出したことがなかったのだ。
しかし……
「魔理沙殿の申し出はうれしいのだが……」
「霊夢にここから出るなって言われているんだろ? だったら話は簡単さ。」
「? それはどういう……」
「それはな……お、噂をすれば。」
魔理沙殿の向いた先を見ると、階段から上ってきた霊夢殿の姿が。
「……あら魔理沙、来てたの?」
「よう霊夢、邪魔してる
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