第一部
出会い編
第三話 俺っ娘魔法少女!
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それから数日、幸村は霊夢のもとで掃除や家事の手伝いをしていた。
そんな中、霊夢が用事で人里”へ出向いている最中の出来事だ。
幸村サイドイン
霊夢殿が人里という、幻想郷で殆どの人が暮らしている人里”へ出向いた。
個人の用事で出かけたらしい。その内容は詳しく教えてもらえなかった。
待っている間、俺は境内を掃除していた。
『霊夢〜〜! いるか〜?』
そんな時、どこからか博麗殿を呼ぶ声が聞こえてきた。どこにいるのかと辺りを見渡すと、突如として上空から、箒と思われる物に跨る黒い物体が現れた。
霊夢殿が申していた妖怪の類か!?
「そなたは妖怪か!?」
「! おいおいいきなり妖怪呼ばわりは酷いんじゃないか? てかあんた誰?」
「お、女子か?」
よく見ると、変わった形の黒い物を被り、そこから黄色い紅葉より明るい長い髪が見え、白と黒の南蛮みたいな服を着ている少女だ。背丈は俺の肩に届くくらいだろう。何故か己のことを俺”と呼んでいるらしいが……
「そ、そなたは?」
「名乗る時は先ず自分からだと思うぞ?」
「そ、それは失礼した! 某、真田幸村と申す」
「幸村ね。俺の名前は霧雨魔理沙! 普通の魔法使いだぜ!」
「ま、まほうつかい?」
まほうつかい? 聞いた事がない言葉だが…俺が天覇絶槍と言うのと同じだろうか?
「あ、魔法使いってのは魔法を使う者の事を言うんだぜ」
「???」
まほうを使う者がまほうつかい? さっぱり分からぬ……
「あぁ〜〜、分からないならいいよ。理解するのに時間かかりそうだし。」
「す…済まぬ」
「謝らなくてもいいよ。で、幸村はなんで霊夢のところにいるんだ?」
「その前に、霊夢殿とは知り合いで?」
「質問を質問で返すなよ……俺は霊夢の友人だぜ」
「博麗殿のご友人でしたか! 某は数日前、ここの境内で倒れていたところを博麗殿に見つけてくれて、そのままお世話になっている者でござるよ」
「! あの霊夢がね〜」
箒みたいな物から降りた霧雨殿は俺の顔をじっと見ながら、なにか考えている。
「あの、霧雨殿……某の顔に何か付いているのでござるか?」
「あ、いや、なんでもないぜ。」
「???」
「そうそう、俺のことは魔理沙でいいぜ。そんなに固くされるのは慣れてないんだ」
「そうか…では魔理沙殿。今日はどういった用件で霊夢殿に会いに?」
「(出来れば殿”もやめてほしいけど……)用って程じゃないけど、霊夢がいたら適当に茶と菓子を頂こうかな〜って思っていただけさ」
「そうか、今霊夢殿は個人の用事で人里へ行っているぞ」
「そうか、じゃあ……」
そういうと魔理沙殿は俺の脇を通り過ぎようとした。
「ちょっ魔理沙殿! どこに行くつもりか!?」
「ん? 霊夢が来るまで中で待つつもりだ
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