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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第253話】
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つ。

 その間に展開していた禍乃白矛全基全てを機体周囲に待機させ――。


「もらったぞ!」


 接近戦なら分があると思ったのか、口元が緩む篠ノ之さんは単純に頭部、そして胴の生身部分目掛けて二刀一斉に振るう。

 左腕部装甲に備わった勾玉型チャクラムからエネルギー刃を発生させ、それが高速回転するとエネルギーシールドを形成された。


「なっ!?」


 一言驚きの声をあげる篠ノ之さんの二刀流による二連撃は、あっさりと私に受け止められた。

 彼女の太刀筋、頭に血がのぼってるから読みやすいのよね……だから、ヒルトに簡単に手玉に取られちゃうんだと思うな。

 発生したエネルギーシールドと刀から軽く火花が散る――。


「くっ……何でこうも簡単に受け止められるのだ……ッ」

「……篠ノ之さん。 もっと勉強した方がいいよ? 卑怯だ何だって言う前に……やっぱり、実力つけないと。 誰かに教わる方がいいんじゃない?」


 その一言に、表情を歪ませて口を開く。


「くっ……! ……聞く耳もたんッ! 私は私だ!」


 そんな言葉と共に、全展開装甲が開く――。

 力押しで叩き付ける気……なのかな?

 その考えが当たり、篠ノ之さんは全展開装甲を起動させ、加速――だけど。


「なっ!?」

「ごめんね? ……力比べとか、私は好きじゃないから……」


 加速したその瞬間に二刀の刀を捌くと、機体事勢いのついた篠ノ之さんは地面へと急加速――派手な激突音と共に試合終了のブザーが鳴り響いた――。


「……何だか、模擬戦呆気なかったなぁ……。 ノーダメージで終わっちゃった……」


 シールドエネルギーの残量は全く減ることがなく、私の完勝に終わった……。

 ……やっぱり、実力不相応な彼女が専用機を持つ何て、時期尚早だったんだなって思うな。

 私だって……本当ならまだ専用機を受理出来る程実力があるとは思ってないのだから……。
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