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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第253話】
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のかな?

 私の考えも他所に、高エネルギー光波が紅椿目掛けて襲う――その光波は、紅椿から放たれた時よりも加速し、光の残光がまるで尾を引く彗星の様に青空に残していく。

 避けきれないと判断した篠ノ之さんは、腕部装甲を前面展開し、エネルギーシールドを形成させて防御体勢に移行――。

 それを見た私は、咄嗟に瞬時加速で左側から回り込む様に弧を描いて飛翔――

 粒子が掌に集束され、呼び出したフルオートショットガンを構えて左側面からの面制圧射撃。

 更に右側面からの九式・禍乃白矛の強襲する様に九基全部をマニュアル操作。

 エネルギー光波が紅椿のエネルギーシールドに当たるや光波は四散し、展開したエネルギーシールドも形成崩壊して光の粒子に――。
 そこへ右側面からの禍乃白矛九基による一撃一撃を受け、体勢を崩した所に左側面からの散弾の雨が降り注ぐ為、堪らず篠ノ之さんは――。


「クッ……! あんな武器でやられる私ではないッ!!」


 散弾の雨から逃れる為に急加速――何とか避けようとするが、苛烈極まる散弾の雨が少しずつ、じわじわとエネルギーを削いでいく。

 まるで少しずつ毒で弱らせていく様に――。

 拉致があかないと感じた篠ノ之さんは、目尻を吊り上げて防御に転じているのをやめ、攻勢に出るため背部展開装甲を開くと更に加速――。

 だがそれでもマガジンの切り替えが早く、銃の廃熱処理も考えながら同じタイプのフルオートショットガンを高速切換しつつ弾幕を張り続ける私に捕捉されているため、ダメージは受け続けていた。

 苦し紛れに放つエネルギーの弾丸も、跳ね返す事すらせずに避け、迫る篠ノ之さん相手に情け容赦なくショットガンの引き金を引き続ける。

 ――篠ノ之さんの戦闘傾向は基本的に接近戦主体。

 ヒルトや織斑君との模擬戦でもデータに出ている。

 専用機を手にした今でも、エネルギー兵器の効果が薄いと判断したから無理してでも接近戦に持ち込もうとするのが手に取る様にわかった。

 そのまま一定の距離を取りつつ、引き撃ちを続けていると――。


「クゥッ……。 飯山! 正々堂々と勝負しろ! 引き撃ち何て卑怯だぞ!」

「引き撃ちも普通の戦い方だよッ!! これが卑怯だって言うなら、貴女こそ正々堂々と腕を磨いて専用機を受理しなさいよッ!!」

「……ッ!?」


 核心をつかれた言葉に、驚きの表情と共に直ぐ様睨む様に見てくる篠ノ之さんに、私も流石に苛立ちを覚えつつ――。


「――良いわよ! そんなにこれが卑怯だって言うなら接近戦で相手するよ!!」


 構えたショットガンをかなぐり捨て、右腕部装甲から勢いよく刀身が伸び出る。

 太陽の光を浴びて輝きを放つ刀身で迎え撃
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