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少年は魔人になるようです
第83話 少年は闇の道を行くようです
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ないと思うんです。

それに……僕、エヴァンジェリンさんの事も大好きですかrッビャァーーーーーーー!?」
ズドォーーーーーーーン!!
「あー………面白い愛の告白だったがな、ぼーず。ここ(・・)じゃ禁句だぜ?」

「な、成程…………。この力の"臭い"は、良く知っていますよ……。」


カッコ良くキメていたネギであったが、エヴァへ告白もどきをした瞬間、頭上(・・)から雷が直撃した。

説明するまでも無いのだが、ネギの言う通り、愁磨が無駄に設置した不届き者成敗の為のシステムだ。


「水を差されたが…闇を甘く見たなぼーず?その巻物を一度開けちまった以上、キツいぜ?

恐らくは、お前が辿って来た今までの何よりも。」

「……分かっています、この巻物が普通じゃない事も、闇の重さも。

覚悟の上です、乗り切って見せます。」

『言ッタナ餓鬼ガ。』


そんな、少し空気が若干弛緩したところへ、今度は冷や水が叩き付けられる。

巻物が光りエヴァの精神体が浮かび上がる。


『闇ガ貴様ガ思ウ程浅イ物デナイコトヲ思イ知ルガイイ。』

「え、エヴァンジェリンさ―――
ガキッ!
ぐっ!?」


反応が遅れたネギの頭を、黒化した手で掴む。瞬間、黒い雷の様なものが迸り、ネギが叫びを上げる。

そして・・・。


「がっ……!?」

『打チ勝ッテ見セロ。耐エラレナケレバ貴様ハおわりダ。』

「ちょ、オイ!なんであいつが……!?」

「だーから言ったろ、キツイってな。」


軽いノリのラカンと驚いた千雨の会話を最後に、ネギの精神は巻物に取り込まれた。

Side out

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