第二章 [ 神 鳴 ]
三十話 次代へ…
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いた。戦で散っていった者達に恥じ無い様に、無駄にしない様に、新しい国を作っていくと眼下に見える戦場跡に誓いながら。
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諏訪大社に着くと境内に諏訪子、紫、ルーミア、早希達の他に町の住人が集まっており、本殿の前には幾つもの家具が置かれている。箪笥に鏡台、葛篭、針箱、下駄箱、茶道具に布団そして人形などだ、はて?この組み合わせ何処かで見たような?そんな事を考えていると帰ってきた僕達を見つけた諏訪子が大声を上げて此方に走ってきた。
「あたしに黙って何処行ってたのさ!何で神奈子と一緒なの!」
諏訪子は不機嫌を隠そうともしないで僕の襟元を掴んで上下に揺さぶりながら詰問してくるのだが、正直そんな事をされると喋れないんだよ。そんな僕を見かねたのか変わりに神奈子が答えた。
「ちょっと野暮用で戦場跡に行ってたんだよ、それよりこの集まりは何なんだい?」
「町の皆が色々持ってきてくれたんだよ、これから必要になるだろうから、って」
諏訪子は僕を揺さぶるのを止めるとそう説明してくれた。あぁそういえば町の皆には早希が説明をしに行ってたな。僕達がそんな風に話していると町の住民達が集まってきた。
「七枷様お帰りになったのですね、そちらが八坂様でしょうか?」
此方に集まって来たのは女性達だけで男衆は遠目にこっちを見ているのだが、何故か僕に対して敵意に満ちた視線を送っている。もしかしたら今回の習合の件で僕が祭神になる事に不満があるのかもしれない。
「うむ、私が八坂神奈子だ。これからよろしく頼むぞ」
神奈子は何というのか尊大な感じで女性陣と会話をしていた。そういえば僕が最初に合った時もこんな態度だったな、諏訪子が態度を変えたりしないから忘れがちだけど神は人に対してこういう態度の方がいいんだろうか?まぁ人それぞれ…じゃないな神それぞれなんだろう。神奈子達が話している間に紫たちも此方の方に来ていた。
「お帰りなさいお父様、何処に行ってたの?」
「ちょっと掃除にね」
僕がそう言うと紫達は疑問の表情を浮かべるが、まぁ細かい説明は後ですればいいだろうしね。
「これから何かと大変かと思いますが「何かあったら遠慮なく相談してください「本当に大変そう「七枷様だからね「神様の世界も色々あるのね「あたし等の経験が役に立つかも「頼りないかもしれませんが愚痴位は聞けますから「心情は複雑でしょうが「まさかこんな事になるなんてね「いえ私はこんな事になる気がしてたわ「来るもの拒まずって感じ「まぁ責任はちゃんと取るようだし・・・・・
女性達の会話が聞こえるが何かこう違和感がある。会話をしている神奈子のと諏訪
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