Countdown to Zero
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…………………………で、生徒会長が何の用ですか?」
な、
(((流しやがった!)))
「まあ、いいわ。自己紹介は……要らないみたいだね。それよりも一夏君達に伝えないといけない事があるの」
今夜12時、つまり今から一時間後に地下15階にきて。そう言い残すと、彼女はあっさりと部屋を出て行った。
「地下15階……何があるんだ?」
時間は夜も更けた12時、一夏達は楯無の言う通り地下15階へと続くエレベーターに乗っていた。
「学級裁判じゃない?」
「鈴、間違ってもそれは無い」
そんな会話をしているうちに、彼女たちの予想より早くエレベーターは地下15階に着いた。エレベーターを出た先にいたのは更識楯無だった。
「来て」
それだけを短く言うと、楯無はいつもと変わらないように歩き始めた。ただ、その足取りはお世辞にも軽快とは言えなかった。そのただならぬ気配に、流石になにもいう事ができず一夏、箒、鈴音、セシリアはただついて行った。
しばらく歩いていると、彼らは大きな扉の前に立っていた。
「先に渡しておくものがあるわ。一夏君、これを」
そう言うと、楯無は小さな小箱を差し出した。訝しげながらもその中身を確認する。
「これは、白式!?」
入っていたのは、多少破損はしているが一夏が見慣れた白式、その待機状態のコアだった。
「今日の夕方頃に発見された織斑先生が持っていたものよ。まだ意識は戻ってないけど、命に別状は無いそうよ」
「良かった……」
心の底から安心したように良かったという一夏だが、他の三人の表情は険しかった。地下という単語だけでは想像がつかなかったが、今は嫌な予感が頭の中をひしめいていた。この独特の感覚、さながら病院の地下に似ていた……
「まさか……退いてくれ!」
一番最初に動いたのは箒だった。楯無を押しのけるようにドアの前に立つと、一気にその扉を押し開けて中に入った。
「あ……そ、そんな……」
そして、そこにあったものを見た瞬間顔を青ざめさせた。
「箒!一体何が……っ!?」
普段大抵のことでは顔色を変えない友人の動揺を見て駆け寄った一夏だが、箒が目にしたものを見た瞬間……
「遺体の損壊が激しくて……顔の方は隠させてもらったわよ」
そこにあったのは、顔に布をかけられた遺体だった。楯無の言う通り損壊が激しかったのか、所々が欠けていた。ただし、その遺体の身元に一夏達は覚えがあった。それが着ているものは、血塗られた黒いスーツにコート……最後に一夏達が見た衛宮切嗣の来ていた服、そのものだった。
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