第4話
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名は久遠だ。竜司も我のことは織田久遠と呼ぶがよい!」
竜司「わかった。俺には真名というものはない。竜司が名前だから竜司と呼んでくれ」
以後久遠「デアルカ…真名がないとは面妖な…が、真名と諱が同じ地方もあるという。われも常々、その方が合理的だと考えているが、如何せん、この世は礼に五月蝿くてたまらん」
竜司「ふ〜ん。まぁどこの世界にも親しき仲にも礼儀ありって言葉があるように、礼儀にうるさい人間がいるんだな」
久遠「おる。そも諱というのは、親か、己が仕える主君のみが呼んでいい名前だが、敵対勢力が呪いを籠めて諱を呼びすてることもある。諱というのはその人物の霊的な人格と強く結びついてものであり、その名を口にするということは、その人物の霊的人格を支配できる、ということだそうだ。甚だ不合理で理屈に合わん。人は人だ。霊だなんだと胡散臭いことこの上ないが…この世の多くの凡人がそう信じている以上、それが常識ということになる」
信長は非合理なことはとことん嫌い、何事にも合理的にことを進ませようとする…何ていうか。それを体現ししてるな…久遠…。
久遠「だから諱については普段使いでは気を遣うが、真名というのは親しい間柄ならば気安く呼んで良い名である。日常的に使いやすく、合理的だ。仕来りというくだらんことも多いが、まぁ通称については特に不便でも不快でもない。これはこれで構わんだろう」
竜司「なるほどな。まだまだ俺の知らないことは沢山あるんだな…改めて実感した」
久遠「所で竜司、田楽狭間で貴様に会うた時、気になることを言っておったのだが…どう言う意味だ?」
竜司「ん?何をだ?」
なんのことかとわからず、首をかしげる。
久遠「ある者に頼まれて…と言っておったであろう?あれはどう言う意味だ?」
竜司「あぁあれか…あれは、言葉の通りだ。鬼が蔓延っているこの世界を助けろ。と頼まれてな。詳しくは言えんがまぁそんなところだ」
久遠「貴様は一体どこから来たのだ?」
いきなり確信を突いてくる久遠。これは最早言い逃れはできまいと腹を括る。
竜司「信じてはもらえないかも知れないが…少なくとも、俺はこの世界の住人ではないのは確かだ…」
久遠「………」
竜司「まぁ俺自身世迷言を言ってると思っているのは確かだが…事実だ…」
久遠「ふむ…貴様の言うとおり、にわかには信じられん話だ。貴様はそれをどうやって証明する?」
竜司「さて…それをどう証明すればいいのか…ふむ…」
竜司は少し考えて出した答えが…
竜司「我が名の元に顕現せよ!ベルベルク!」
すると何もない空間から白銀に光る二丁拳銃が出てくる
久遠「なっ!どこからそんなものを出
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