第4話
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ていただき、感謝申し上げます」
竜司「いや…構わない。俺はある人から頼まれて助けただけだ。礼には及ばない」
物腰のやわらかそうな女性に礼はいいと断りを入れたその次の瞬間。
女性1「殿!お下がりください!」
男勝りな女性がその少女を守るようにして俺の前に立ちはだかる。
少女「お、おい…壬月?」
女性1「殿…ご心配無用!あなたは私がお守りいたします!ハァ!」
すると、その女性はどこからともなくでかい斧を出して、大きく振りかぶり、その斧を振り下ろして攻撃してくる。
竜司「よっと…!」
だが竜司はその攻撃を悠々と躱す。
竜司「はぁ…まさかいきなり攻撃してくるなんて…」
女性1「うるさい!貴様が怪しすぎるのだ!そこへ直れ!」
今にも俺の首を跳ねんとばかりに殺気を飛ばしてくる。
少女「権六!やめよ!」
女性1「殿!しかし!」
少女「よい!この者は我を助けてくれたのだ!そのような者に危害を加えるなど我が許さぬ!刃を収めよ!」
女性2「そうですよ壬月様。この方は我らを助けていただいたのですから、手荒な真似はおやめください」
女性1「むぐ…そこまで言われては仕方ない…命拾いしたな、小僧」
すると攻撃してきた女性は隊をまとめるため、俺達から離れていった。
少女「すまぬな。我が配下の者が迷惑をかけた」
竜司「いや。構わない。こういう荒事は慣れてる。それにあの人の気持ちも最もだろう。いきなりどこからともなく謎の男が現れれば誰だって警戒する」
少女「そうか。それは助かる。して、お主はこれからどうするのだ?」
竜司「そうだな…特に行くところはないから、どこかで路銀集めでもするかな…」
少女「そうか…では、ものは相談なのだが、我が屋敷に来ぬか?先の礼がしたい」
竜司「礼は無用だと言ったはずだが」
少女「それだと我の気が収まらない。それくらいはさせてくれ」
お礼はいいと何度断っても、彼女は食い下がってくる。
そんな彼女の根気に負け、俺はこの少女に付いて行くことにした。
竜司「はぁ…わかった。ならその礼ありがたくもらおう」
少女「うむ!そうでなくてはな!では参ろう。猿!」
少女が”猿”と呼ぶとまた別の方から一人の少女がやってきた。
少女2「はいぃ!お呼びでしょうかぁ!」
少女「うむ。この者を我が屋敷に案内せい!ついでに結菜にもすぐ帰ると伝えよ!」
少女2「はいぃ!畏まりましたぁ!ではどうぞこちらに!えっと…」
竜司「あぁ…そう言えば名乗ってなかったか俺は三上竜司、竜司で構わない」
少女2「はい!竜司様!では参り
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