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ジンクス
第二章
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れ」
 また言う杉浦だった。
「それでこのシリーズ、南海が勝つんや」
「わかった、じゃあ勝とうな」
 こうしてだった。彼等はその長嶋、二年目のジンクスなぞ全く縁のなかった彼に向かうのだった。そうして第一試合は。
 杉浦の好投で南海が勝った。その長嶋もだった。
「ほんまに抑えたな」
「ああ、やったで」
 勝ってマウンドでだ。二人は笑顔で言い合うのだった。
「シゲ、抑えたやろ」
「他の奴もな」
「僕は約束は絶対に守る」
 この辺りも杉浦だった。彼はそうした男なのだ。
「そやから。シゲはな」
「御前が投げてる間は大丈夫やな」
「そう言うてくれるか」
「言うで、何度でもな」
 野村は笑顔で応える。そのうえでキャッチャーマスクを頭の上にあげたその顔の笑顔をさらに明るくさせてだ。杉浦に話すのだった。

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