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東方夢想録
博麗神社 編
博麗霊夢ルート
第6話 星を見ていた白い花
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???」

犬耳少女は黙って表情も変えず上を向いている(星を見ている)

「そんな格好で寒くないかい?」

?「?????」

「いや、寒いよな... しょうがない」

オレは着ていたパーカーを脱ぎ、犬耳少女にかけた
サイズはもちろん大きい、興味本意でフードを被せるが垂れた犬耳がひょこっと出て可愛らしい
そんなくだらない事をしても犬耳少女は至って変わらない

「キミも星が好きなのかい?」

?「?????」

そして無言が続き、ずっと星を見ていた
それから何秒か経って犬耳少女に異変があった
上見ながら黙って表情を変えず、涙を流していた

「大丈夫かい?」

そして今度はオレの方を向き
泣き顔でほんの少ししか出していないが声を出して泣いた

?「...ぅぅ...ぇぁぁ.....ヒック....ぅぅぅ..グスン」

「どうした? 何か怖い事でもあったか?」

そして、少女は青と緑の両目で色が違う目でオレの目を見た、何かを訴える様にだ
その時だった、オレの頭の中に見たことの無い記憶が辿ったのだ
悲しい、怖い、苦しい、痛い、そんな感情に溢れた記憶だ
はっきり言って苦痛だ、オレには耐えられない、そんな記憶だ

どんな記憶? 人間に悪口を言われ、ちょっかいを出せれ、痛め付けられ、終いには殺されかける
人間に対し怯えた感情もある
この記憶は今までにこの娘が辿ってきた記憶(人生)なのだろう...

この時にはすでにオレは涙を流していた、この記憶の苦痛に耐えきれない...
ポロポロ? そんなんじゃない、止まらない

この娘が泣いている理由がわかった気がする...

ん?...なんだ? 一つだけ、嬉しい感情の溢れた記憶があった
優しく声をかけてくれた
寒いのを気にしてパーカーをかけてくれた
泣いているのに対し 大丈夫か? と言ってくれた
そんな一人の緑色のパーカーを着た青年がいた

オレだ、その嬉しい感情の記憶にいる青年はオレだ
思った、この娘をこれ以上悲しませたくない、そう思った

「よく....ガンバったな!!!」

この娘には第一に励ましてやりたかった

「もう心配するな!! 我慢するな!!!」

この一言が効いたのか犬耳少女はオレの胸に飛び込んで
安心したのかそのまま大きな声で泣いた

?「あぁぁぁ...うわぁぁぁん、ヒック...えぇぇぇぁぇん....グスン」

オレは犬耳少女を強く抱き締めた
そしてそのまま頭を撫でた、ギュッとしながら撫でた

数分経って、犬耳少女の泣き声が消えた
ヒックヒックと泣き後の息を切らす声だけだ
落ち着いたのだろう、抱き締める強さを弱め、自分の涙を拭く
そして犬耳少女を離し

「涙が付いたままじゃ
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