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Angel Beats! the after story
TK 〜In my memory〜
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せなかった。それだけで…社くんと別れさせられるのが…
その場を立ち去ろうとしたが『ガタ』と物音をたててしまい、ドアが開けられた。逃げることさせ出来ず、その場に立ち尽くしてしまった。

そんな僕を見た祖母は、一瞬の驚きの後、凄まじい怒りの表情に変わり、近くにあった果物ナイフで僕を切りつけた。何が起きたか、分からなかった。目元から熱い液体が流れでてくる、視界がいきなり狭くなった。



目を開けるとそこは見慣れた僕の部屋だった。だが、周りのほとんどを見ることができなかった。切られた目を確認すると包帯が巻かれて少しだけ隙間が空いている。

「起きたか。目の方は大丈夫か?」
そこにいたのは玄さんだった。

「あまり見えません。」

「そうか…」

玄さんから、切られた後を全部聞いた。全く納得できるような内容ではなかったが、冷静を保っていると、玄さんが懐から1つの封筒を渡してきた。

「君のために薬を買いに行ったら、君と同い年ぐらいの子から、君にと…」

社くんだと思い、狭い視界の中で、玄さんの手にある封筒を受け取ると、手紙以外にも何か入っていた。中を確認すると1通の手紙と赤いヘアバンドが入っていた。すぐに分かった社くんがいつも身につけているヘアバンドだと…
手紙の中を確認すると

『ごめん』

たった3文字だけど、社くんの悔しい気持ちが伝わってくる。文字は涙で滲んでいた…


それから1週間が経ち、包帯を外すと処置が遅かったのか、大きい膨らみができていた。変わらず視界は狭いままだった。
玄さんのおかげで目を隠すという理由で祖母に社くんのヘアバンドをつける許可くれた。

その時、僕は決意した、必ず復讐すると…犯罪者になる決意を…

復讐をすると決意して、ついに実行する日がきた。

ポケットには調理場から拝借しといた包丁がある。作戦は簡単だ、通り過ぎざまに刺す、それだけだ。祖母が2階に上がるのを見て、僕も2階に上がろうと階段の手すりを掴みながら上がる。祖母はもう戻ってきてしまい、慌てて階段を降りようした瞬間
、階段を踏み間違えてしまった。必死に目の前にいる祖母に手を伸ばすが、その手は祖母の手によって弾かれてしまった。

そのまま、フワリと空中に浮く、その感覚は一瞬だった。すぐに地面に衝突する、全身が痛い、身体が動かない、意識が朦朧とする。目だけは見え、そこに写っていたのは…あの時と逆だった、祖母の顔は一瞬の驚きの後、笑みを含んだ顔に変わった。

悔しかった。

消えゆく意識の中…

(ごめん…社くん…ごめん…)

そして、僕の意識は現実から、永遠に消えた…












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