孤独な雷鳴
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る事がハデになってきたな」
「はははっ」
それを見ていた町民達はそれを花火だと思い、笑う。
「やった・・・か」
同じように空を見上げていたメンバー達も神鳴殿が完全に消え去った事を確認し―――――――
《んがあああっ!》
《ぐあああああっ!》
《ぎゃああああーーーー!》
《ひィィィーーーーーっ!》
《痛ぇーーーーーーっ!》
生体リンク魔法によってのダメージが全員を襲ったのだった。
【神鳴殿:機能停止】
その情報を見たラクサスの目が見開かれた。
「な」
「心配は無用でしたね」
ナツとシュランは笑みを浮かべた。
「み・・・皆、無事・・・か?」
《何とか・・・起き上がれんし、指も動かんがな》
エルザの言葉に返ってきたのはライアーだけだった。
あとのメンバーからの返事はない。
因みにウォーレンは破壊していないが、一気に大勢の絶叫が、鼓膜が破れんばかりの大音量で響いた為、気を失っている。
「全く・・・お前達は何という無茶を」
《お互い様・・・って事で》
エルザの言葉にグレイが呟く。
「ふふ・・・本当・・・いいギルドだな、私達は・・・」
《確かにな・・・これ以上のギルドなど存在するとは思えん》
《ラクサスが反抗期じゃなかったらもっとな》
《あははは、言えてらぁ》
《仲間同士の潰し合いなんて考えがなければね》
《ま・・・そのおかげで俺達の絆は強くなってんだけどな》
《アルザック、大丈夫か?》
《ドロイ?う・・・うん、ありがとう》
念話越しの楽しげな会話が響く。
先ほどまでの口喧嘩はどこへやら。
喧嘩など無かったかのように、妖精達は笑い合うのだった。
絶句するラクサスと、ラクサスと対峙するナツとシュラン。
大聖堂の壁に、情報が現れる。
【エルザ:200個】
【グレイ:4個】
【リーダス:1個】
【アルザック:1個】
【ライアー:3個】
【サルディア:2個】
【スバル:6個】
【ヒルダ:5個】
【ナブ:1個】
【マックス:1個】
【ワカバ:1個】
【マカオ:1個】
【トノ:1個】
【ドロイ:1個】
【ワン:1個】
【ジェット:1個】
【ジョイ:1個】
【クロフ:1個】
次々と現れる、誰が何個破壊したかの情報。
それを見たラクサスは更に驚愕し、目を見開いた。
「ギルドを変える必要がどこにある。皆同じ輪の中にいるんだぞ」
(皆同じ、輪の中・・・)
ナツの言葉にシュランがどこか悲しげに俯く。
「その輪の中に入ろうとしねェ奴がどうやってマスターになる
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