孤独な雷鳴
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る他のメンバーを安心させる為に、カナとサルディア、ミラが答える。
アルザックが安堵の溜息をついたのは誰にも見えないし聞こえなかった。
《すまねぇ、俺の念話はギルドまでは届かねぇ。とにかくこれが聞こえてる奴だけでいい!あの空に浮いてる物を・・・》
ウォーレンが必死に叫ぶ。
と、その言葉を遮るように1つの声が響いた。
《ウォーレン、テメェ・・・俺に何したか忘れたのかよ》
《マックス!》
それを聞いていたハッピーは思い出す。
バトル・オブ・フェアリーテイルの序盤の方でマックスとウォーレンはフリードの術式によって強制的に戦わされ、ウォーレンが勝ったのだ。
《あん時はすまなかったよ・・・だって女のコ助ける為に必死で・・・》
それが皮切りとなり、メンバー達は口々に口論を始める。
《オウ!そうだ!聞こえるかアルザック!》
《テメェもだ!ニギー!ちくしょう!》
《さすがにトノは許せねぇぞ!》
《クロスー!聞こえてっかコノヤロウ!》
がやがやと口ゲンカはヒートアップし、もう抑えが利かなくなる。
《ケンカなら後でやれ!》
グレイが叫ぶ、が。
『お前が言うな!』
日頃ナツなどと喧嘩をしているグレイが言っても説得力はなく、何倍もの声が言い返す。
沢山の叫び声が至近距離で響きまくり、ウォーレンは耳がおかしくなりそうだった。
《今は時間がねぇ!空に浮いてんの壊せ!》
グレイは負けじと叫ぶ。
耳がおかしくなりそうでウォーレンは泣いた。
「よ・・・よせ、あれには生体リンク魔法が・・・」
エルザが慌てて制止を掛けようとするが、既にメンバー達は動き出していた。
《決着はあれ壊した後だーーー!》
《ビジター、テメェそこ動くなよォ!》
《マカオ、オメェにゃ無理だ、寝てな!》
《んだとォワカバ!ジジィのくせにハシャギすぎだよ!》
《いくぞヒルダぁ!》
《言われなくても!》
《お願いルナティックロア!》
《承知致しました》
《遠距離への攻撃は苦手だが・・・やるか》
《いくよハッピー!》
《本気ルーシィ、痛いよ》
《痛くてもやるのっ!》
《ていうか、やるしかないよね!》
数々の声が飛び交う。
「お前達・・・」
仲間達の声を聞き、エルザは意を決したような表情になる。
その目に不可能など映っていなかった。
「北の200個は私がやる!皆は南を中心に全部撃破!」
《一個も残すなよォ!》
グレイが叫んだ、瞬間。
―――――――――――神鳴殿は、妖精達の一斉攻撃により消え去った。
「何だ何だ!?」
「オオッ!」
「花火かしら」
「妖精の尻尾も年々や
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