孤独な雷鳴
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
間もない、どうする・・・」
【神鳴殿発動まであと45秒】
横目で残り時間を確認したラクサスの顔にナツの蹴りが決まる。
続け様にシュランが不慣れながらも拳を決めた。
「何も起きねぇ!」
「エルザ様が止めてくださいます!」
「黙れ・・・」
はぁはぁと息を切らしながら、エルザは膝をついていた。
「あと100・・・あと100本の剣がなければ同時には・・・」
上空に浮かぶ魔水晶は今にも雷を放とうとしている。
それを視界に入れながらもあと100本の剣を展開するほどの魔力が残っていないエルザは顔を歪めた。
もうダメかと思われたその時――――――
《オイ!皆聞こえるか!?一大事だ!空を見ろ!》
「!」
エルザの頭の中に声が響いてきた。
「ウォーレン!?念話か・・・」
その声の主はウォーレン・ラッコー。
彼も妖精の尻尾の魔導士であり、距離がある相手にでも連絡を可能にする念話の魔法を得意としている。
《くたばってる奴は起きろ!》
その言葉にマグノリア中にいる魔導士達が目を覚ます。
《ウォーレン?》
《空って・・・》
《何だありゃ・・・》
《何コレ・・・頭の中に声が・・・》
《念話だよ》
その声を聞いたルーシィが頭を押さえ、ルーが短く説明を入れる。
《ケンカしてる奴はとりあえず中止だ!》
街でのケンカが終わる。
ウォーレンは続けて叫んだ。
《よく聞けお前ら!あの空に浮かんでる物をありったけの魔力で破壊するんだ!1つ残らずだ!あれはこの街を襲うラクサスの魔法だ!時間がねぇ!全員でやるんだ!》
それを聞いたメンバー達は改めて空を見上げる。
そして雷を纏う神鳴殿を見つけた。
《何だとォ!?》
《あれがラクサスの・・・》
驚愕を隠せないメンバー達。
「ウォーレン、お前・・・何故神鳴殿の事を・・・」
《その声はエルザか!?無事だったか!?》
《エルザだって!?》
《石から戻ったのか!?》
《おおっ!》
エルザがそう問うと、返ってきたのはウォーレンの声ではなくグレイの声だった。
それと同時に歓喜の声が沸く。
「グレイ!?そうか、お前が・・・」
《ウォーレンを偶然見つけてな》
《オイ・・・エルザが無事って事は他のコ達は》
《レビィは・・・!?》
ジェットとドロイが慌てた様に他のメンバーの安否を心配する。
《皆無事よ、安心しなさい》
《私とヒルダも大丈夫。ティアちゃんとレビィちゃんはギルドにいるよ》
《ビスカもギルドにいるわ》
そんな2人とアルザックをはじめとす
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ