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鉄槌と清風
49部分:48:管理外第97世界「地球」
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でも一応してるけど、この家での方がしっくり来る、それにだな…婚約してからこっち着てなかったろ時間なくて」

 「確かにそーだけどよ」

 「ちゃんと紹介しときてーんだよ、お前の事、アリサの別荘からよりこっちからのが墓近いからな」

 「先に言えよ馬鹿、普段の格好できちまったじゃねーか」

 「大丈夫だ、俺の家族はんなのきにしねーし」

 ぽんぽんとヴィータの頭を軽く叩く。

 「ったく、それでも恥ずかしいだろ、初めての挨拶がこの格好って」

 「いいって、その格好俺は好きだぞ」

 白いTシャツに赤のミニスカート、膝上の赤と白の縞々のソックス、そんな格好。
 良彦は白いTシャツに、薄い青のスラックスである。

 「ばぁか、いくならいくぞ」

 「あいよ」

 頬を染めたヴィータが歩き出す。

 家を出て、八坂家の墓参りをして、ヴィータを紹介した後、アリサの別荘へ向かう。
 途中、ロストロギアはレリックではなく、危険性の無い物と判明したため、一種緩んだ空気になってきている、まるで旅行のように。

 別荘に向かう途中、再びの連絡、フォワードを案内がてらサーチャーを配置するらしいので、良彦とヴィータはそのまま上空へサーチャーを配置する役目を指示される。

 「海鳴の空も久しぶりだな」

 「戻って来ても飛ぶ事なんかねーしな」

 青と赤の魔力光をひきながら空を飛ぶ二人、一応見つからないように不可視結界を張りながらだ。

 「だよな、飛ぶの好き何だけどな、俺は…ミッドでも許可なしじゃ飛べねーし」

 「仕方ねーだろ、そうしねーとアブねーんだから…それに、訓練場の上で偶に飛んでるだろおめえ」

 「気付いてたか?」

 「あたりめーだ、何年の付き合いだと思ってんだ?」

 「10年に一寸とどかねーか、長いな」

 「そういう事だ、良彦のことでしらねー事はもうあんまねーだろ」

 「はっ、そりゃこっちも同じだな」

 話しながらもサーチャーの配置を繰り返す。

 「っと、これで終わりか…ちと待ってくれ」

 「ん、いいけどどうした」

 「士郎さんに挨拶行くんだけど、なのはに一応声をな」

 「そか」

 空中で止まり、念話を送る。

 「(なのは、そっちはどうだ?)」

 「(よしくん?…こっちは大体終わりだよ、翠屋よってお土産買おうと思ってるんだけど)」

 「(なら、丁度良い、俺とヴィータも合流するわ、挨拶しとかねーとな)」

 「(うん、じゃぁ…店の近くでいいよね)」

 「(おう、直ぐ行く)」

 念話を終わらせ、ヴィータに向き直り。

 「なのはも寄るみてーだ、土産かってくんだと」

 「なら、あたしらもかっ
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