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ヘタリア大帝国
TURN121 カメルーンとケニアその五
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 そうしてからだった、彼等は。
「肝心のケニアだ」
「ケニアを両方から攻めますか」
 オーストリアも言う。
「あの星域を一気に攻めるのではなく」
「そのやり方も考えたがな」
「ここは、ですか」
「カメルーンをまず攻める」
 ケニアではなく、とうのだ。
「そうする、ではな」
「今は守り」
 こう話してそしてだった。
 彼等は今は動かなかった、そのカメルーンでは。
 カメルーン率いるエイリス軍の植民地艦隊、正確に言えばカメルーンの現地艦隊が枢軸軍と対峙していた。枢軸軍は素早い動きで迫っていた。
 その彼等を観つつだ、カメルーンは己の将兵達に言った。
「では今からです」
「はい、全力で戦いですね」
「そのうえで」
「勝ちましょう、ですが」
 それでもだというのだった、彼等に対しても。
「無駄に命は落とさないで下さい」
「それでは」
「若しもの時は」
「降伏して下さい、私もそうしますので」
 こう彼等に告げたのである。
「ではいいですね」
「わかりました」
「それでは」
 カメルーンの将兵達は彼の言葉に頷いた。そのうえで高速で移動する枢軸軍に向かう。
 だが速度が違い過ぎた、彼等がようやく動きだしたところに。
 枢軸軍は側面に来て一気に攻めた、それを受けて。
 カメルーンの二十個艦隊はいきなり大きなダメージを受けた、枢軸軍はその火力もかなりのものであった。
「なっ、強い!」
「これが第八世界の火力か!」
「艦載機も何という数だ」
「これでは」
 艦載機からビーム、そして鉄鋼弾の攻撃を受けると。
 彼等はいきなりだった、総崩れになり。
 反撃する余裕もなくだった、彼等は一方的に押され。
 敵の二度目の攻撃がはじまる前にだ、カメルーンは枢軸軍にこう通信を入れた。
「降伏します」
「そうするんだな」
 プロイセンが彼に応える。
「それじゃあな」
「受け入れて下さいますか」
「ああ、じゃあ武装解除してな」
 そしてだというのだ。
「降伏の手続きをしような」
「わかりました、それでは」
「よし、じゃあな」
 こう話してそしてだった、カメルーンは枢軸諸国に下りカメルーン星域も独立することになった。ここまであっという間だった。
 その一瞬の出来事にだ、話を聞いたイギリスも何も言えなかった。
「そうか」
「あの、どうも」
「わかっておられた様ですが」
「考えていたさ、この場合もな」
 想定していたというのだ。
「けれどそれでもな」
「実際にこうなるとですか」
「どうにもなのですね」
「ああ、へこむな」
 気落ちしてしまうことはどうしようもないというのだ。
「どうにもな」
「そうですか、それでは」
「カメルーンさんに関しては」
「仕方ないな」
 これで済
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