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ヘタリア大帝国
TURN121 カメルーンとケニアその二
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「そう考えているからな」
「それは有り難いです、ですが」
 それでもだとだ、まだ言うカメルーンだった。
「そのお話は戦前に聞いていれば」
「よかったか」
「現実としてエイリスは植民地を維持出来ると思われますか?」
 カメルーンはあえてこの現実を指摘した。
「それは」
「いや、それはな」
 そう言われるとだった、イギリスも口ごもった。
 それで何とか言葉を選び気持ちを落ち着かせてカメルーンにこう答えた。
「何とかな」
「出来ると」
「この戦争に勝てばな」
 出来るというのだ。
「絶対にな」
「あの、若し枢軸諸国に勝てたとしても」
 カメルーンはもうそれも無理だと思っていたしイギリスも実はわかっていると確信していた、だが今はそうした読みを隠してこう言うのだった。
「国力をかなり消耗しますし」
「それからもかよ」
「ドクツがいます」
 この国のことも話に出した。
「あの国ですが」
「絶対に信用できねえな」
「ヒムラー総統は危険です」
 レーティアとは違った意味で、というのだ。
「アドルフ総統は信用出来た方でしたが」
「ヒムラーはな」
「あの人は後ろから斬り付けてくる人です」
「だろうな、会談の時に思ったよ」
 英独ソの会談の時にだ、イギリスはその時にもうヒムラーがどういった人間なのかを見抜いているのだ。
「あの人は危険だな」
「ですから」
「ドクツともやらないといけないからか」
「エイリスの国力は戦争が終わった時には」
 例え勝ってもだというのだ、
「最早本国を維持するのがやっとでは」
「いや、何とかな」
 まだ言うイギリスだった。
「戦後もな」
「だといいのですが」
「その為には今だよ」
 今の戦いに勝つしかないというのだ。
「俺は絶対にやるからな」
「そして私にもですね」
「協力してくれよ」
「わかっています、それでは」
「ああ、一緒に戦おうな」
「それでカメルーンの戦力は」
「二十個艦隊だ」
 この戦力で守るというのだ。
「まあそれだけだけれどな」
「艦艇は」
「第四世代だよ」
 最早旧式になっているその世代の艦艇しかないというのだ。
「悪いけれどな」
「そうですか」
「俺はケニアにいるからな」
 今の防衛ラインはそこだった、イギリスは南アフリカ戦で残った戦力をそこに集結させているのだ。
 そのうえでカメルーンにこう言うのだ。
「頑張ってくれよ」
「はい、南アフリカからどちらに攻めて来るかですね」
「両方もあるだろうな」
 ケニア、カメルーン双方にというのだ。
「それで後ろにはな」
「アンドロメダですね」
「あそこがある、万が一になってもあそこに入る」
 そしてそこでだというのだ。
「最後の守りにするさ」
「わかりました、
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