その12
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あの頃よりも強くなった。
それなのにサスケの前でナルトを奪われる所だった。
そんな事を許せる訳がない。
それに、ナルトを失ってしまったら、サスケはどうしたらいいのか分からなくなる。
サスケが一度、それまでの全てを失ってしまった時、サスケを慰めてくれていたのはナルトだった。
ナルトを失いかけたからこそ分かる。
自分はずっとナルトに守られていた。
少なくとも、独りになってしまった事や寂しさを感じさせないように気を使われていた。
サスケの気持ちが落ち込みかけていると、いつも気付けばナルトの気配が近くにあった。
サスケはナルトに腹を立てて、力を競う楽しみを感じていれば良かった。
だが、サスケだけが守られているのは、腹が立つ。
同じ年の女に守られていたなどと許せる訳がない。
無意識の行動なのだとしても同じ事だ。
ひんやりとして冷たく硬直した誰かを抱き締めるのは、これが最後だ。
固い決意を胸に秘めて、サスケはカカシの顔を見上げた。
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