合流
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「やはり面倒事は増えるか……」
「ともあれ袁術が良く合流を許可したものです」
「袁術の事よ、深く考えてるはずないわ」
頭を深く項垂れている暁をよそにあわただしく周りは動きだす
待ちに待った孫家再興の狼煙
それぞれの思惑の中で暁は一人取り残され感が否めなかった
しかし己の殺るべき事は変わらない
ただ目の前の敵をぶち殺す事だ
AMスーツを身に纏いふんっと息を吐き身体に力を入れる
バキバキと人工筋肉が唸り全身に力がみなぎった
スーツの上から戦闘服とベストを装着する
さらに大振りのオリハルコンナイフを背中の鞘に納め
手に持った銃には弾倉を込める
スライドを引き初弾を装填すると独特の金属音が響く
深緑色(OD)と合間から見える漆黒のスーツ
数多の戦場を生き残った歴戦の猛者
暁 巌
獰猛な肉食獣が戦場とゆう狩場に解き放たれようとしていた
戦の準備が整い拠点から総員で出陣し
蓮華達は孫策の指定した合流地点まで移動していた
主力は騎兵だが数はあまり多くない
しかし甘寧はじめ皆練度の高い兵士ばかりだ
長時間馬に乗る事に慣れていない暁は馬の扱いに四苦八苦していたが
持ち前の腕力で馬を屈服させて取り敢えずは乗馬も様にはなっている
暫くすると遠くに旗が見えてきた
「やれやれ、やっと合流地点かよ」
「暁って乗馬下っ手くそー、シャオのがもっと上手に乗れるのに」
「ほっとけっ!勝手に乗っておいて何て言い草だ」
「だって暁はシャオの近衛で将来は旦那様になるんだから良いじゃない」
「ちょっと待て、話がややこしくなってんぞ!」
「静かに!もう直ぐ到着するわよ!」
そんなやり取りをしながら孫策の陣地に入っていく暁だった
また解決しなければならない厄介事が増えた事にため息はく
「良く来たわね、二人共」
「おっねいさまぁーー!」
「お久しぶりです!お姉様っ」
「蓮華もシャオも元気してた?」
「うん!水浴びしたり暁と街にも行ったよー」
やれやれ、姉妹水入らずって所だな
少し離れた所で思春と並んで膝をついている
しかしまぁ……すげぇ所に来たもんだぜ
蓮華達のやり取りを見ながら後ろに控える奴を見ると
な……なんて身体してやがるんだっ
現代でも中々居ないような美女が勢揃いしてるとは……
いや、見た目に騙されるな
俺は此処に何しに来たのか思い出せ……
ガン
「痛ぇな!何しやがるっ」
「さっきから鼻の下伸ばし過ぎだ馬鹿者っ」
「別に鼻の下なんざ伸ばしてねぇだろ」
水面下での小さな争いが激しさを増す中
気がつくと目の前には三姉妹がいた
「貴方が暁 巌ね」
静かだが殺意の籠った問いかけ
成る程これが【江東の虎】孫策か
目の前の女性が歴史的英雄にはとて
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