てっぺんとるチャンスだろ!
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ザが目を見開く。
「ナツ!シュラン!全てを破壊するんだ!」
「壊せねーんだよ!てか、違うな・・・壊したらこっちがやられちまうんだよ」
「ガジル様曰く、あの魔水晶には攻撃してきた者と自分のダメージを連結させるタイプの生体リンク魔法がかけられているようです」
エルザの言葉にナツが苛立つように叫び、シュランが至って冷静にガジルから得た情報を告げる。
「生体リンク魔法!?」
「そう・・・アレは誰にも手出しは出来ない魔水晶」
「卑劣な!」
エルザが叫んだ、瞬間。
「フン!」
「ぐっ!」
ラクサスはエルザに向かって、掴んでいた足を離すと同時に雷撃を放つ。
煙が起こり、それを斬り裂くように現れたエルザの脚には先ほどとは違うブーツが装備されていた。
ブーツだけではない。
たん、途中を回転した事で現れたエルザの纏う鎧は黒羽の鎧ではなく、ポニーテールだった髪はうなじ辺りから1本の三つ編みにされている。
「雷帝の鎧!?」
その鎧の名は雷帝の鎧。
炎帝の鎧が耐火能力に優れているように、この鎧は耐雷能力に優れている。
「フン・・・そんなもので俺の雷を防ぎきれるとでも?」
そう。
いくら鎧が雷を防げるからといって、相手はギルド最強候補。
全部を防げるかと聞かれれば答えは曖昧なものにしかならないのだ。
「何ラクサスとやる気マンマンなってやがる!こいつは俺がやるんだ!」
既に対ラクサス戦闘モードに入っているエルザにナツが怒鳴る。
その言葉にエルザは振り返り―――――――
「信じていいんだな?」
笑みを浮かべ、言い放った。
「へ?」
「は?」
予想外のエルザの言葉にナツだけでなくシュランも首を傾げる。
「オ・・・オイ!どこ行くんだよ!」
大聖堂から出ていこうとするエルザの後ろ姿を振り返り、ナツが叫ぶ。
が、エルザは振り返らない。
「まさかお前、神鳴殿を止めに・・・」
「ははははっ!無駄だァ!1つ壊すだけでも生死に関わる!今、この空には300個の魔水晶が浮いているんだぞ!時間ももう無いっ!」
ラクサスが高笑いも交えて叫ぶが、エルザの意志は揺るがない。
「全て同時に破壊する」
はっきりと言い切るその表情には、強い決意が溢れていた。
「不可能だ!出来たとしても確実に死ぬ!」
「だが街は助かる」
ラクサスの脅しに似た言葉に対してもエルザは揺るがず、ラクサスが目を見開いた。
「ラクサスを止めておけ、ナツ!シュランも頼むぞ!」
「了解致しました。ガジル様とエルザ様の命令が一致、命令遂行は絶対です」
「テメェ・・・ゲームのルールを壊す気か・・・」
ガシャガシャと鎧を鳴らしながらエル
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