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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
十五夜 〜少女はその奇跡を忘れないだろう〜
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どちらかが来てくれれば・・・


「―――呼んだかフェイトー?」


突如上から掛けられた声にフェイトは弾かれるように上を見た。そこには何と!


「でかっ・・・!?」
「何だありゃ!?総エネルギー量が戦艦並みだぞアレ・・・!」
「こ、これは・・・魔法生物なのか?」

上にいたのは「龍鱗機」。応龍皇の主にしか従えることの出来ない存在。ナハトヴァールよりは小さいが、それでも70メートルの巨体を誇るそれは、世界でたった一人しか扱えない代物だった。

「お兄ちゃん!?戻ってきたんだ!!」
「おう!憑代の子も何とかなったよー!」

龍鱗機が大きすぎて姿は見えないが、符術で声を拡大しているのか確り返事は返って来た。
周囲はそれが敵ではない事をしっかり認識したのち、龍鱗機をまざまざと眺め、異口同音にこう言った。

「「「「「あのデカい(大きい)のがフェイトのお兄ちゃんか・・・」」」」」
「ちっがぁぁーーーーーーーーーう!!!」

何故真面目な奴も交じっている中でこのような集団勘違いが飛び出したのかは未だ以てまったく謎である。なお、アルフは横で腹を抱えて大爆笑していたとか。






―――さて、ここでそろそろ説明していなかった件について少しネタばらしをしよう。
今回触れておくのは、ぽんずの復活に纏わる事実の一端である。


天へと上ったぽんずの魂。―――そこに実はぽんず復活のヒントがあった。
正確には、天へと上るというのは実は物理的な意味であったこと・・・それこそがキモだったのだ。
この瞬間苗は気絶、闇の書はナハトヴァールの浸食でそれどころではなかったため、2人とも決定的な瞬間を見逃していた。

ぽんすの魂が、流れ星のように尾を引いて勢いよく空へ舞い上がっていく瞬間を。



?:?? 海鳴市上空


「ふぅーむ・・・まさか念のため張っておいた封神フィールドに”山猫”が引っかかるとは・・・しかし封神フィールドにひっかかるほどの魂魄か。なるほど、”太極”に触れた影響だの」

虚空にぽっかりと空いた異次元の窓越しにその魂魄を眺める青年はしばし思考を巡らせ、ふとあることに気付く。

「ほう、”使い魔技術”か・・・余所の星の子は面白い事を考える。どれ、あれならば”宝貝人間”の技術を応用してこやつを再び現世へ押し止められそうじゃの」

本当は余り地上に過干渉するわけにはいかないのだが、この猫は少々特殊すぎる。スターシップ蓬莱島に連れて行くにもしても順序を踏む必要があるだろうと考えた彼は、その魂魄と残された”彼女”の肉体を使い魔法、仙術、ナマモノを足して3で割った超存在を作り上げることにした。
普通の人間ならばそんなことは例えどこぞのスカえもんでも不可能だろうが・・・こ
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