スーパーロボット大戦OG外伝
0509話
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もちろん薬物やら精神操作やらの影響がある以上緊急性が無いとは言っても程度問題ではあるが。DESTNIYが始まるまで本来は後2年程時間があったのだから、その分多少の猶予はあるんだろう。
「それよりも、お前はフィリオの治療に関して詳しい説明を聞かなくてもいいのか?」
そんな俺の問いに、うんざりとしたような表情でレモンとフィリオへと視線を向けるスレイ。
「兄様が言っていたように、元々私はパイロットであって技術者ではないからな。それに……私にアレに混ざれと?」
スレイの視線の向けられている方、すなわちレモンとフィリオの2人へと視線を向けるとなにやら激しく言い争っている2人の姿があった。
「いい? 確かにテスラ・ドライブは私達の世界でも貴方達の世界でも兵器の運用方法を根本から変えたと言ってもいいでしょう。けど、だからと言ってテスラ・ドライブだけに頼るのはいざ何かがあった時に危険でしょう? その為には他の推進機関にも目を向けるべきなのよ」
「確かに君の言う事には一理あるだろう。しかし、だからと言ってそこでT-LINKフライトシステムを持ってくる理由が分からない。ああ、確かにテスラ・ドライブと違う推進機関という意味では当てはまるだろう。けれども、念動力が無ければ碌に起動すら出来ないような推進システムを採用する必要があるのかい?」
「何も私だってT-LINKフライトシステムを絶対に採用しろと言っている訳では無いわ。でも、実際に殆ど使われていない発展途上のシステムだからこそ、まだ改良の余地は十分にあるのも事実なのよ。このまま発展させていけば念動力者と呼ばれるパイロット以外でも使えるようになる可能性は十分にある筈よ」
「それなら……」
「だったら……」
……え? 何で病気の治療の件を話していた筈がテスラ・ドライブやT-LINKフライトシステムのディスカッションになっているんだ?
「スレイ?」
チラリとスレイに視線を向けると、こちらも同様に頭が痛いとばかりに眉を顰めながら溜息を吐く。
「私に聞くな。最初は確かに兄様の病気に関して話していたんだ。それは間違い無い。だがそこからどんどんと話がずれていって、気が付いたらあの有様だ」
「……そうか。まぁ、取りあえずあの2人に声を掛けると色々と巻き込まれそうだから放っておくとして、俺はちょっと外に出るがスレイはどうする? このままここにいるか? それとも俺についてくるか? ムラタと同じように、この前ここに来た時には殆ど見学とか出来なかっただろうし、なんならついでに色々と案内するが」
その俺の提案に数秒程悩むスレイ。フィリオへと視線を向け、続けて俺に。そして再度フィリオに。そして最終的には小さく首を振る。
「すまないな、兄様の病気に関してはなるべく聞いて
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