第三十七話
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先程とは変わって鈍い打撃音が響く
SFF 132km/h
ファウル
はじめ
「そうだ、スプリットがあったな。忘れてた」
失敗したと言わんばかりに舌打ちするはじめ
その後ストレートを空振り、スプリット2球をそれぞれレフト前ヒットとセカンドゴロにした
そして六球目
勝負は思わぬ展開を見せる
2球目以外サインを送っていたのは啓一だった
ブロックサインで球種とコースを決めて投げていたが、それがはじめに看破された
はじめ
「…っ!!」
キィン
本日一番の当たりと言っても過言ではない当たりだった
打球は右中間を割り60m以上の飛距離を見せた
啓一
「チッ、ツーベースか」
虹太郎
「いや、はじめの足ならスリーベースだな」
今回の審判の虹太郎が苦笑いする
ストレート 136km/h
三塁打
これで累計14点
もう一度三塁打が出ればはじめの勝ちだ
啓一
「フゥ…」
息を一つ吐いた啓一の目に写ったのはまたもやサインを出している虹太郎だった
啓一
「(『アレ』もやるのか…まぁ俺も負けたくないしな)」
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