第七十二話 愛の女神の帯その十三
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
のな」
「そうだ、よく見ておけ」
まさにそれをだというのだ。
「ハッピーエンドとあらたなはじまりをな」
「言うねえ、けれどな」
「けれどか」
「俺そういうの嫌いじゃないからな」
広瀬は今自分の顔を見ていないことはわかっている、だが笑顔でこう彼に対して言ったのだ。
「ハッピーエンドもあらたなはじまりもな」
「だからか」
「待ってるぜ、ここでな」
「では喜ばせてやる」
勝って、そうしてだというのだ。
「すぐにな」
「ではです」
聡美があらためて言った。
「今からです」
「入る」
広瀬は右手に己の剣を出してそのうえで森の中に足を踏み入れた、そのうえで彼の最後の闘いをはじめるのだった。
第七十二話 完
2013・6・20
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ