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ネギまとガンツと俺
第23話「山な恋」
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を込めて見事に着地。

 舞い上がる蒸気が落下の衝撃を和らげ、心と体を落ち着かせる。

 ――後はもう一度飛び上がって元の場所に戻るだけだな。

 少し浮かれたように考えたタケルがもう一度身構える。

 蒸気がなくなり、視界が晴れ渡った時。

 何となしに視線を移し――

 目があった。

 その顔はお互いに見知った顔で。

「「――は?」」

 2人の声が重なった。
 



 とりあえず、タケルと楓は肩を並べて岩に座り込んでいた。ちなみにタケルの鼻にはポケットティッシュが詰め込まれており、そのティッシュは赤く染まっている。

 別に楓に殴られたからとか、そういうわけではもちろんない。

 答えは簡単だろう。

 彼女が裸だったから。しかも楓といえばなぜかナイスバディな生徒が多い3−Aの中でもトップクラスの体型だ。

 余りのボン キュ ボン な体が異性慣れしていない年頃の男性の目に映った。鼻血が滝の如き勢いで噴出してしまったのは言うまでもないことだった。

 その後、さすがに服はすぐに着込んだが。

「……」
「……」
「…………」
「…………」

 お互いに顔を真っ赤にさせたまま、重苦しいほどの沈黙が流れていた。嫌な空気を取り払おうと無理に言葉を出そうと思えば

「「あの……」」

 見事に言葉が重なり「「あ」」と呟いてまたもや沈黙する。

「……」
「……」

 どれほどそうしていただろうか。

 数分しかたっていないような気もするし、もう数時間経過したような気さえする。いつの間にやら太陽は傾きはじめ、夕陽が温かく二人を照らしだしていた。

 川は流れ、風がささやき、森が木の葉をざわめかす。

 鳥がさえずり、赤い空が広がり、白雲が彩りを華やかにする。

 彼等の心を落ち着かせてくれるその自然たちは艶やかに視界を潤わせ、穏やかで心地の良い気持ちを与えてくれた。

「「……」」

 今まで緊張していたことがバカみたいに感じられ、ついには笑みが自然と浮かぶ。弛緩した空気がお互いに流れ、それを察知したからか、可笑しそうに目を合わせて今度はクスクスと笑う。

 一気にリラックスした2人は今までの沈黙が嘘みたいに言葉を交わす。

「とりあえず、さっきは悪かった。スマナイ」

 思い出すだけでもまた鼻血が出てしまいそうになる。

「い、いや……先ほどのことはお互いに忘れるのが一番でござるよ」

 やはり楓も恥ずかしいのだろう。先ほどまでのように緊張と言った感じではないが、羞恥心からか顔を少し俯かせている。夕陽のせいでわからないが、もしかしたら顔も少し赤くなっているのかもしれない。

 ――かわいい。

 自分よりも
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