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Fate/InterlaceStory −剣製の魔術師−
プロローグ~異世界へ~
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I am the bone of my sword(体は剣で出来ている)





Steel is my body, and fire is my blood(血潮は鉄で 心は硝子)





I have created over a thousand blades.(幾たびの戦場を越えて不敗)





Unknown to Death.(ただの一度も敗走がなく)





Nor known to Career.(ただの一度も理解得られずとも)





Have withstood pain to harbor many weapons.(彼の者は常に折れず、剣の丘まで信念を貫く)




Yet, those hands will never hold anything.(故に、生涯に意味はなく――)





So as I pray, unlimited blade works.(――その体は、無限の剣で出来ていた)





――:――:――:――:――





 ――目指すべき理想があって、そして辿り着きたい背中があって、ただただ愚直に走り続けた。
 その道程には共に歩んでくれる仲間もいたが、……いつしか彼女達を巻き込む事は、己が信念に反してる事に気づかされ、それからは彼女達を振り切って…ただ独りで歩み続けた。
 理想を追い縋るのは自分一人だけでいい。
 その道程で大切な人達が傷つく事は自分の本望ではない。
 彼――衛宮士郎はその大切な人達を守るため、独りになることを望んだのだから。
 
 氷点下渦巻く砂漠――月光に照らされ白銀に煌めく筈の砂一面は、周囲に数多の剣群によって息絶えた人間から流れる血に紅く染められている。
 その様は正しく戦場のよう。
 中心の赤い丘に一人佇むその姿は誰から見ても満身創痍。
 普通であれば死に繋がる程のそれであるのに、こうして存命し続けていられるのは、己の中にある特殊な力故によるもの。
 それを理解しているのか、薄く笑みを浮かべながら見渡すのは周囲の有り様。
 赤い地に無数の剣が突き立っているその光景――それはまるであの赤き弓兵の心象風景と同じだなと彼は自嘲した。
 一通り記憶に焼き付けたのか、これまでかと悟ったその体躯が地に倒れる。

 全てを救う正義の味方――それは養父が目指してきたものであり自分が受け継いだもの。それは成長してからも変わらず、実現させるべく走り続けた。

 ――だが何時からだろうか。ある事がきっかけでその理想を諦めたのは。
 それはある女性との出逢い。絶対的な力を持つが故に、常に孤独の中で生きてきた彼女を知ったとき、その理
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