第2話
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根に続き、鷲津砦も陥落した模様!」
義元「そう、それにしても、織田軍の将はあの鬼柴田、米五郎左の2人がいるのに、こんなに弱いのかしら…いや違うわね。私達が強すぎるんだわ♪美濃の蝮からは評価は高かったみたいだけど、やっぱり信長はうつけもうつけ、大うつけね♪このまま、尾張をとって京に上洛を果たしたら、次は美濃ね♪美濃の蝮も信長収めるより、私とうちの娘が収めたほうがきっと安心するわね」
兵士「はは!然様で…ではこのまま大高城まで進めますか?」
義元「ん〜そうしたいのは山々なんだけど、こうも暑いと、兵も疲れているでしょうし、少し小休止でもしましょうか」
兵士「はっ、ではこの先に田楽狭間という松林に囲まれた窪地がございますれば、そこで休憩と参りましょう」
義元「そうね。では全軍に通達なさい。我ら今川軍はこの先にある田楽狭間で暫し休息をとります。丸根、鷲津を攻めている将兵にも伝えなさい」
兵士「はは!」
義元の号令で休息を取るため、兵士たちは田楽狭間まで歩みを進んでいく。しかし、この暑さで体調を崩す兵や、丸根、鷲津砦を攻めていた兵士のせいで、現在本陣にいる今川軍は約五千まで減っていた。この戦力と天候が信長との決戦の勝敗に左右されるのである。
丸根砦 松平衆
丸根砦を攻めていた松平衆もしばしの休息をとっていた。
少女「歌夜ー!」
すると城を攻めていたと思われる槍を持った1人の少女が手を振りながらもう1人の少女に近付いてくる。その者の名は本多平八郎忠勝、通称は綾那。
少女「綾那!おかえりなさい」
その忠勝を出迎えたのは榊原小平太康政。通称は歌夜。2人は松平元康直属の部下である。
忠勝「ふぅ♪やっぱり城攻めは楽しいですー!こうどばーっと!」
康政「もぅ綾那、楽しむのはいいけど、少しは自重してよね。あなたに付いて行くのは大変なんだから」
忠勝「えへへです〜♪ってそう言えばこれからどうするですか?」
康政「ん〜とりあえず義元公の軍も鷲津を落としたようね。それで今は田楽狭間で小休止みたいよ」
忠勝「えぇ!?殿さんや綾那達には働かせておいて、自分だけ休むですか?むぅひどいですぅ!」
康政「そうよね…でも葵様や私達は今は人質…義元公には逆らえない…それに私達が勝手なことをしたら葵様にも迷惑がかかっちゃう…」
忠勝「むぅ…殿さんに迷惑はかけたくないのです…でも…これで本当に今川から独立なんて出来るんですかねー」
康政「それは…わからない…これで万が一、織田軍が義元公を破れば…話は別になってくるんでしょうけど…」
忠勝「じゃあ今は耐える時なのですね!綾那!もっとしっかりするです!だから歌夜もしっかりするですよ!」
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