到来〜
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ぬわよね?」
ああ・・・死ぬのか。こんなにアッサリと。・・・不意に視線を落とした時、剣を握る詠の指が視界に入った。
「あ・・・」
それは、俺がプレゼントしたあの指輪。
「そう、だ・・・」
『・・・これ、大切にするわ』
『ああ。似合ってるからな。・・・大切にしてくれ』
「約束・・・したもんな」
俺は左手を異形に変化させ、無理矢理腕を動かし、氷の槍を引き抜く。
「なっ!?」
更に一撃を放ち、詠を吹き飛ばす。
「約束したんだ・・・!詠、お前とずっと一緒にいるって!思い出してくれ、詠!俺との・・・約束を!あの花火の下でした約束を!!!」
「・・・約、束」
・・・その瞬間、詠に異変が起きた。
「約束・・・?ボク・・・私・・・違う・・・私は、六神将の・・・董卓・・・あ、あぁぁ・・・ワアアアアアアアア!!!」
詠は絶叫し、頭を抱えながら飛び去ってしまう。
「詠!?詠ーーーッ!!」
『咲さん!今は・・・』
リパルの言葉で我に戻り、右腕にも刺さった氷を引き抜きながら奥に進む。・・・そこには・・・
「アニスがイオン様を殺した!殺したんだ!」
「そっちだってタルタロスのみんなを殺したでしょ!こっちもみんなの仇だよ!」
アニスとアリエッタはお互いに防御を考えず、ただ全力でぶつかり合っていた。
「アニスなんか・・・死んじゃえ!」
「決着・・・つけるよ!」
そして二人に大量の音素が集まる。
「荒れ狂う殺劇の宴・・・!」
「いなくなっちゃえ・・・!」
「・・・!」
考えている暇はない。俺は闇を集中させ・・・走り出した。
「殺劇舞慌拳!!」
「イービルライト!!」
開閉能力は間に合わない。見たところアニスは近接、アリエッタは遠距離の秘奥義だ。距離を開いたら、アニスが死んでしまう。なら・・・
「閉じろ!」
閉じたのは・・・“俺”と“二人”の距離。俺は二人の間に割り込み・・・
ズガァァァァン!!!
「・・・え?」
「どう、して?」
俺は・・・二人の秘奥義をまともに喰らった。
「ぐ・・・ぅ・・・」
膝をつき、倒れそうになるのを手をついて耐える。
「サキ!?どうして・・・」
「サキ!?サキ!?しっかりして!」
ライガから飛び降りたアリエッタが駆け寄ってくる。・・・俺は朦朧とする意識に耐えながら、アリエッタの肩を掴む。アリエッタは今までの真っ黒な服ではなく、白を基準とした決闘装束を見にまとっていた。だからこそ、アリエッタの服に俺の血が目立つが・・・
「アリエッタ・・・俺は・・・俺はお前に伝えなきゃな
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