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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第35話 肩の力を抜こう。ぬこぬこ?
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んが、これ程高度な知能を持ち言葉を解する存在が召喚されるとは、微塵も思っていなかったのです。そして何より不味かったのが、言葉を交わし会話をしてしまった事です。私の中に黒猫に対する友情の様な物が、今までの会話で出来てしまいました。
使い魔とはメイジにとって、友人と奴隷の中間の様な物と私は考えています。友人寄りか奴隷寄りかは、主であるメイジの胸先三寸です。しかし私にとって使い魔は、完全な奴隷にはなっても、完全な友人にはならないと考えます。それはメイジが使い魔に、一方的に命令を強いる事が“出来る”からです。私にその心算が無くとも、“出来る”事が問題なのです。しかもルーンによる好意と言う形で……。
私はこの短い会話で、黒猫と純粋な友人関係を望んでしまいました。
……そう。サモン・サーヴァントで呼び出した事を、後悔する位に。
「
汝
(
なれ
)
……急に頭を抱えて如何したのじゃ?」
黒猫が、心配そうに話しかけて来ました。その気遣いが、私の心を更に追い詰めます。
ここは何かしらの理由を付けて、コントラクト・サーヴァントをしない方向に話を持って行くしかありませんね。……たとえそれが、私の愚かしい自己満足だとしてもです。
そう考えた私は、口を開きました。
「すみません。少し思う所がありまして……」
「ほう。悩みか? 相談に乗っても良いぞ」
「いえ、大した事ではありません。それよりも、コントラクト・サーヴァントについてですが、今直ぐで無くとも良いでしょうか?」
黒猫が首を傾げます。……うぅ、可愛い。
「何故じゃ?」
「私は常々、使い魔の召喚と契約が不公平と考えて来ました。メイジ側はくじを引く様な物なので、ある意味自業自得です。どのような存在が召喚されても、文句は言えません。しかし使い魔側は、突然目の前にゲートが現れて、使い魔になるかの選択を迫られるのです。そこに主を選ぶ余地は、……ありません」
「?……何故じゃ? 互いに選ぶ事が出来ぬのじゃ。ならば召喚に応じるか応じないかを、選べるだけで十分と思うが?」
「そこですよ。召喚者はリスクが殆ど無いのに対し、召喚される側は全てを捨てるか選択させられます。リスクに対して、与えられる情報が少な過ぎると思うのです」
黒猫が考える様な仕草を見せます。……考えるヌコ。萌死にしそうです。
「吾が思うに、ゲートに召喚者の雰囲気……イメージの様な物が映されておると感じる。吾ら獣にとっては、それで十分と思うがの」
……それは新事実です。原作でそんな表記は、全くありませんでした。しかし、ここで引き下がる訳には行きません。……たとえそれが、私の独り善がりであってもです。
「そうですか。しかしこの短時間で、それが絶対的事実と言いきれ
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