平穏な日常の終わり
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鎖されるかもしれないが俺は裏道を知っている。俺はホテルに駆けつけて急いで裏道を行き、美香については近道を教えて裏道を通り、俺は遠回りして集合地に駆けつけたが
「美香お前なんで大怪我してるんだよ?」
「ごめん…ね?ちょっとヘマしちゃった。」
俺は隠れて行動を起こすのは得意な方で段ボールを利用して何とか逃げ切った。嗅覚で追ってくるオルフェノクがいなくて良かった。
俺は無事に集合地点についたが美香は腹部を割れたガラスの破片で突き刺さっていた。それも重傷の怪我をしており、どうしようもない。
美香は死ぬ覚悟をしていた。
なんで…こんな時に?
「ゴールデンウィークの約束だってあるだろ!まだ休みは終わってないぞ!人生これからじゃないか!生きて俺の友達と一緒に遊んでワイワイ騒ぐんだ!
お前が死んだら俺は!…俺は」
「最後に…一つ言いたいことがあるけど…いいか…な」
最後なんてやめてくれ。
死ぬな。死なないでくれ。
「玲のことを愛してます…玲と生きてて私。凄く幸せだったよ。」
笑顔のまま心臓も冷たくなってゆく。
やめろ。やめてくれ。
叫んだ。叫んでも答えてくれない。畜生。
美香は自分の血で地面に文字を書いた。
その書いた文字は
大好き。
俺は涙を流した。
書いた後にゆっくりと力を抜き、目を瞑って死んでしまった。
「美香ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ???」
美香は涙を流しても苦しくもなく苦痛に満ちた最後ではない。人生に後悔のなく笑顔のまま死んでいった。
俺は泣きながら死んだ美香を抱きかかえた。
「美香が一体何をしたんだ!過去による罪かよ!何も悪いことしてないだろ!この子は高校に入るまでの間は心も体も傷ついたのにまだ仕打ちを受けらせるのかよ?ずっとひとりぼっちだったんだぞ?この子を一人にしないでくれ!
美香は優しいんだ?
美香を殺さないでくれよ!なぁ頼むよ神様ぁぁぁ?」
「最後は負け犬の…遠吠え。いや雄叫びか?」
頼みのシャッターは破壊された。
そもそもこのシャッターは時間稼ぎだ。生きるための生存方と栄養分補給の一つ。
しかし、ここから先は何も思い浮かべない。もう死ぬことは間違いないなかった。
なんでこんなに弱いんだ。
なんで美香が死ぬことになるんだ。
やっとまともな学校生活ができるじゃないか。苦しくてたまらない。
俺は遂に一人になってしまった。
それもこれも何もかも…
「人間の分際で逃げ足が早いものだ。その女。大事な人か?
安心しろ。お前の大事な人とまた合わせてやろう。良い考えがあるのだがお前を殺してオルフェノクにでもさせてやろうか?ほとんどの人間は灰になって死んでいったからな。貴様は高い生命力さえあれば少なくともかなり
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