始まりは突然に
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が駆けつけて庇った後、男子にボコボコにされたが、その後について何も知らない。
気づけば集団でいじめた生徒はいつの間にか倒れていた。
半裸にされた美香は凄く泣いて抱きしめ、俺は焦っていたがよく見ると肩が震えていた。
「怖かった…怖かった」
この子は孤独だったんだろう。
俺は恥ずかしい感情を抑えしっかりと抱きしめた。肌が冷たい。
美香の苦痛が分かったような気がする。
意識不明の重体になった原因も分からず俺と美香で手にかけたわけでもない。
警察を呼ぶまでの間美香は泣き止まなず、俺はその子を抱きしめた。
2年生
俺が彼女と付き合っているだけでなく意識不明にさせたのは二人なんじゃないのかという噂が広まり、事態は深刻化していったが集団によるいじめを俺が携帯にとってパソコンに送信して置いたおかげで美香の両親が動き学校の先生達の矛盾を論破し、まさに迫力がある言い争いだった。
結果、クラスのみんなはいじめられなくなった。
俺の友達は拒むだろうと思っていた。
けれど残りの4人は裏切らなかった。
「女の子を守るために周りと戦うのは存外嫌いじゃない。それに、俺からすればお前のやってることは正しいよ」
拒むどころか逆に褒めてくれた。
俺はこの4人が友達ではなくもう親友だ。
心の底から感謝した。
彼女は俺に積極的になった。
美香にデートに誘われ、俺は硬直状態になった。女子と二人での付き合いなんて俺はしたことがない。
最初は戸惑ってたけれど俺の趣味であるアニメの話とかが好きで結構話し合ってたり、カラオケで歌って鬱憤払いしてなど、楽しくてたまらなかった。
それでもまだ一年生のころの事件による事情聴取が続いた。
周りからよく言われるようになった台詞は二人で付き合ってるの?とか意識不明にさせたのって二人なんじゃないの?とかつめよってくる奴はいないとは限らない。
俺はできる限りのことを尽くして彼女を守った。
本来なら怖いと思ってもおかしくない。
でも泣かなかった。
俺と一緒にいるうちに強くなり、美香は冷静な対応で相手の出してくる不利な質問をベストアンサーで相手を分からせた。
そしたら段々と俺たちを阻害するものは少なくなっていった。
3年の受験
俺と美香は同じ高校だが別々で受験勉強をし、努力を惜しまず負けずと頑張ってきた。
そして合格を勝ち取り、午後6時に二人で俺の家に滞在し、美香は前と同じく号泣していた。
また一緒にいられる。
そんな時に美香は近づいてキスをした。
「高校生になったら私達。長い休みの時に一緒に暮らそうね。」
俺はファーストキスをされて頭の中で衝撃が走り、顔にこもった熱が抑えられず、あの赤く染まってた笑顔が忘れられなかっ
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