第35話 ヘルヘイムの森 光実&咲 A
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り、あとは胸部というところで、咲がトレーナーをめくる手を止めた。
「あ、あとは自分でやる、から」
「まだ痛いんでしょ? 遠慮しなくていいんだよ」
「…ょう……けてない、の」
咲は耳まで赤くなって顔を逸らした。その顔は11歳とは思えないほど色めいて。
「今日……ブラ、着けてないの」
「……あ…………ご、ごめんっ!」
光実は急いで咲に湿布を渡し、体ごと後ろを向いた。心なしか光実も暑くなってきた。冬なのに。
(碧沙も同い年だけど、その手の事情って聞いたことないな。ああでも知ってたらさすがに兄でもヤバイか。そういえばその辺、あの子どうしてたんだろう。まさか一人で買いに行ったりさせちゃったのかな。だったら可哀想なことしたなあもう!)
ただ背中を向けているだけでも居た堪れず、光実は立ち上がって倒れたテント周りの散策をすることにした。
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