第三十三話
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「ちょっと話したいんだけど、良いかな?」
あおいからそんなメールが届き、虹太郎は昼休み屋上に来ていた
屋上には暖かな風が吹き、日向ぼっこには最適だ
あおい
「ゴメン、待たせちゃった?」
小さな弁当箱を持ったあおいが五分遅れでやってきた
一方の虹太郎はコンビニの菓子パンとジュースである
あおい
「それで、聞きたい事なんだけど」
歯切れ悪くあおいが切り出す
「はじめ君が七橋君の事『シキシマ』って呼んでたよね?ひょっとして、聞いたらマズい内容だったのかなって…」
虹太郎
「別に隠してた訳じゃ無いんだ。父親が亡くなって母方の苗字になって中学に入った。で、中学卒業前に親が再婚して七橋になったんだ」
あおい
「そっか…複雑なんだね」
虹太郎
「まぁ新しく兄弟も出来たし、父親もいい人だから問題は全く無いよ」
言い方や話す表情からも特に家庭の問題は本当になさそうだった
あおい
「それは良かった。ボクもお父さんいないから」
虹太郎
「えっ?」
あおい
「あっ…」
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