真・恋姫
第十七話
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「うぅ〜白蓮ちゃんの家はまだかな〜……?」
「あー……その事なんだがな桃香」
「ふぇ?」
「桃香、お主方向が逆じゃぞ」
「……えぇ〜〜〜〜〜!?」
ムンクの叫びみたいな顔になってんぞ!?
「にゃははは……」
「桃香お姉ちゃん……」
「そんな目で見ないで……ぐすん」
「俺達は今呉にいる。袁術の領土だからあまり長居したくないな」
袁家の良い噂って聞いた事無いし……ていうか蜂蜜ってこの時代にあるもんなんだな。
「お……あれか?」
「村じゃなくて城砦みたいじゃの」
「初めて見たね」
「うんうん」
完全に横○三国志に出てくる砦だった。
「早く入らないと門閉められるな」
「えーっ!?」
「それじゃあ急ごう!」
「あ!ちょ、待つのじゃ!」
「待って〜!」
「はぁ……桃香」
「うぅ……?」
「何時までも落ち込んでないで行くぞ。失敗は次で取り戻せ」
「……分かりましたお師匠様」
そう言ってサクラ達を追う桃香。俺もそろそろ行くか。
〜〜〜〜〜〜
「やっと着いた……」
見知らぬ城下町で一息吐く俺達。ここはまだ黄巾党の被害を受けては無い様だ。
「もうへとへとだよ〜……」
「うにゃ……」
「もう少しの辛抱だぞお主ら」
「宿までもう一踏ん張りだ」
「「「は〜い……」」」
のそのそと歩く三人。それはゾンビを彷彿とさせるものだった(笑)
「永巡」
「何だネロ?」
「人倒れではないかあれは?」
「はぁ?」
ネロが指差した方向を見ると確かに飲茶のポーズで倒れている女の子がいた。
「どうするのだ?」
「……取り敢えず拾っておこうか」
サクラと同じ位の背丈をした少女を担いで宿を目指す。言っておくけど誘拐じゃないからね!?
「お兄ちゃ〜ん!」
「見つけたみたいだな」
「余達も急ごうぞ」
ネロが急かすので走ってさくらの元へ向かった。この少女意外と軽いな。
〜〜〜〜〜〜
飯も終わって月が昇り切りそうな時間。俺は宿の外で月を見ていた。
「永巡よ、何をしているのだ」
「月を見ていた」
「月か……そなたは良く空を見ているが何かあるのか?」
ネロの質問に内心びっくりした。無意識に月を見ていた
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