激突!カルディア大聖堂
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いってるがまだ弱い。あの口の悪ィ女王様は論外だ」
「エルザとティアが弱い?とんだ節穴だな、お前の目は」
フッと小さく笑い声を零してミストガンが言う。
「俺はお前を認めてんだよ、ミストガン。今この妖精の尻尾最強の座は俺かお前かのどちらかなんだ」
「そんな事にしか目がいかんとは・・・おめでたいのはどっちだ」
唯一見える目元から目が覗く。
その目は鋭い光を宿していた。
「白黒つけようぜ。最強の座をかけて。ミストガン。いや・・・」
向き合う2人。ミストガンからある程度の距離を取り、見守るメープル。
ラクサスはミストガンの名を口にし、ゆっくりと否定し、告げる。
「アナザー」
「「!」」
その言葉に、ミストガンとメープルの目が見開かれる。
刹那、ミストガンは持っていた杖を振るい、魔法弾を放った。
対するラクサスもそれを予想していたのか右手を突き出し、雷の魔法弾を放つ。
―――――――その瞬間、周囲にあった窓が全て割れた。
その衝撃音は外にも響いており、それを聞きつけていた者が3人。
「教会!?」
1人はナツ・ドラグニル。
その耳の良さで素早く音を聞きつける。
「カルディア大聖堂か!?」
1人はエルザ・スカーレット。
教会の方を向き、鋭い目を真っ直ぐに向ける。
「・・・あの場所ですか」
1人はシュラン・セルピエンテ。
ガジルと別行動をとっていた彼女は、後ろをゆっくりと振り返った。
「『その事』をどこで知った」
煙の中、ミストガンが呟く。
ゆっくりと煙が晴れ、対峙する2人とメープルの姿が露わになった。
(どうしてあの人は知っている?知っているのはミストガンと私だけのはずなのに・・・まさか、私の偽りが見破られた!?そんなワケ・・・)
柱の陰に身を隠したメープルは動揺する。
その表情には14歳とは思えない程の深い感情が表れていた。
「さあね・・・俺に勝てたら教えてやろうか?」
ラクサスは笑みを崩さず、言い放つ。
そんなラクサスに杖を向け、ミストガンは鋭い目で睨んだ。
「後悔するぞ、ラクサス。お前は未だかつて見た事のない魔法を見る事になる」
それに対し、ラクサスも笑みを崩して睨む。
「来い、格の違いを見せてやる」
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