激突!カルディア大聖堂
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を潰す」
「ギルドを立ち上げた?」
さらっと放たれた自分の知らない事実に、マカロフは戸惑いの声を上げ、戸惑いで表情を染める。
「お・・・お前、奴が今どこにいるか知っておるのか?」
「興味もないくせに・・・今更白々しい」
「ま、待て!」
ラクサスはマカロフに背を向け、部屋を出ていこうとする。
マカロフは慌てて制止を掛けた。
「奴はこの妖精の尻尾の不利益になる情報を持ったままここを出た!見つけ出さねば妖精の尻尾が危ないんじゃ!」
が、その言葉はラクサスには届かない。
「自分で追い出しておいてよく言う・・・」
「ラクサス!」
「俺はいずれアンタを超える。親父の為じゃねぇ。俺が俺である為に・・・」
ラクサスは足を止め、顔の右半分だけを向けた。
「1人の男である為にだ」
【神鳴殿発動まであと6分】
「降参する気はねぇってか・・・相変わらずの頑固ジジィめ」
まさかマカロフが倒れ、そして危篤にまで陥っているとは知らないラクサスは1人呟く。
すると、そこに響く2つの足音。
1つはザシッ、ザシッ・・・という擦れるような音。
もう1つはコツ、コツ・・・というブーツのヒールが奏でる低い音。
「来たか」
背後から聞こえる足音にラクサスは振り返り、笑みを浮かべる。
そこにいたのは目元がほんの少しだけ見え杖を4本背負って1本を持った男と、キャラメルカラーのセミロングを揺らす少女。
「ミストガン」
ラクサスが名を呼んだのは男の方。
ギルド最強候補と評される実力の持ち主であり、その姿を知る者を数えるなら片手だけで十分なほどにその姿を知る者はいない。
腕や脚は勿論、顔さえも覆ったその男性はミストガン。
「まさかお前がこのゲームに参加するとは思ってもいなかったぜ・・・で、その後ろのちっこいのは何だ?」
ちっこいの、と言って指差したのは少女。
それに対し少女は顔色1つ変えず、言い放つ。
「メープル・エレシャリオンです。ギルドに加入はしていませんが、ミストガンの属すギルドが大変だと聞き付いて来ました」
手作り感満載のパッチワークバックを肩から下げ、黒いウエストコートにフレアスカートを着た少女はメープル・エレシャリオン。
ポーリュシカの弟子である。
「今すぐ神鳴殿を解除すればまだ余興の範疇で収まる可能性もある」
「おめでたいねぇ」
ミストガンの言葉にラクサスは笑う。
「知ってんだろ?妖精の尻尾最強は誰か・・・俺かお前か噂されてる事は」
「興味はないが、私はギルダーツを推薦しよう」
「アイツはダメだ、『帰ってこねぇ』。同じくエルザもいい線
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