第30話 ヘルヘイムの森 紘汰&ヘキサ @
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
めながらも、紘汰はしゃがんでヘキサの両の二の腕を掴んだ。人命救助より証拠隠滅を推奨する連中だ。ヘキサのようなか弱い少女を放り込んだら何をするか分かったものではない。
「オトナの紘汰さんならあぶないかもしれません。でも、わたし、コドモですから。向こうもきっと何も分からないと思うはずです」
幼い外見とは裏腹にしっかり考えていたことにぽかんとさせられる間に、ヘキサはにっこり笑んで、木の幹から一人出て行ってしまった。
「誰だ!」
「何だ? 子供?」
向こう側の兵士が即座に気づき、何人かでヘキサを取り囲んで銃を向けた。
(本当に大丈夫なのかよ、ヘキサちゃ〜ん)
紘汰は木の幹の陰でハラハラと見守るしかなかった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ