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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第六九幕 「同じルーツ?」
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たいな・・・」
『チカ様〜。やっぱり指数を見るに活性化してますよ?』
「・・・意外と早かったな。そんじゃこっちも新型の仕上げにかかるか」
『・・・チカ様。その悪趣味なIS誰に渡すんですか?』
「自分で推測しろ」
〜side out〜
BT兵器の制御機構とHTLSが同じ規格であるかどうかを確かめるには簡単な方法がある。互換性の有無だ。二式で譲渡したBTを使えるか、マイクロミサイルの制御権限をティアーズに渡して機能するか。それを調べてもしも互換性があるならば、恐らく2つを作ったのは同一人物、若しくは同一の組織ということになる。
とはいえ作った国が違うのだから例え企画が一緒だったとしても不具合が出るのが当たり前。・・・そう思っていた時期が、2人にもあったのだ。
美しい曲線を描きながら次々に発射されては激しくうねるミサイル群。変幻自在の方向転換と恐るべき精度を誇るそれを何とか避けようとする一夏だったが、ミサイルを斬ろうとする直前に不規則な方向転換でペースを崩され続け、とうとう――――
ちゅどどどどどどどぉん!!!
「ぎゃああああああああ!!」
煤で黒く染まる白式は蚊取り線香の餌食になった羽虫のようにふらふらと落下していった。
それと反対方向では空を駆ける打鉄とBT兵器が壮絶なドッグファイトを繰り広げていた。操縦者のユウは訓練などで幾度かお世話になっただけの打鉄を中々に使いこなしているが、それでもBTの追跡は留まることを知らず、ミサイルによる追撃を含めた6つの砲塔をひたすら避け続けるほかなかった。
やがて、とうとう耐えかねたユウが瞬時加速を使った直後、その進行コースに4つのBTがそっと添えられた瞬間、彼は自分の敗北が訪れたことを悟った。
びしゅしゅしゅーーん!!
「おわぁぁぁぁぁぁぁ!?」
大地にひれ伏す2人の男を尻目に簪とセシリアは一層困った顔で話し合いを続けていた。
「どうしよう・・・全然問題なく、使用できた」
「いっそ清々しいほどに不具合がありませんでしたわね・・・」
互換性、ほぼ100%。二人はそれ以上互いのISのシステムを調べるとまた謎が増えそうな気がして、逃げるように追及を打ち切ることを決めた。
「ねえ、一夏・・・」
「・・・何だ」
「あれ、2人とも初めて使ったんだって。マイクロミサイルとBT」
「・・・自信無くすな」
「もっと強くなりたい・・・」
その日の空は、快晴の筈なのにやけにぼやけて見えたとか。
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