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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第六九幕 「同じルーツ?」
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が可能になる。まるで夢のように都合のいいシステムである。
さて、ここで鋭い人間なら気付くかもしれない。複数兵器の遠隔操作技術・・・
「それって・・・BT兵器の運用理論と、同じ?」
そう、英国の第3世代兵器「ブルー・ティアーズ」も基本は脳波による遠隔操作を高度化した物であった筈。ならばBTの制御系にはこれと同じようなもの・・・下手をすればその上位互換が組み込まれているのでは?
・・・ISの第3世代兵器は基本的に試作段階であるがゆえに特許を取っていない技術が殆どだ。故に万が一情報が余所に洩れたり新兵器の技術が他国のそれとかち合うと最悪国際問題に発展する。ただでさえヨーロッパ圏は「イグニッション・プラン」による次期主力IS選定でバタついているのだ。このタイミングで日本がちょっかいを出すメリットが全く存在しない。
しかしそれでは・・・HTLSは何所の誰が何のためにどうやって作り、何を思ってこのISに搭載したシステムなのだろうか?これだけ革新的な技術、発表すれば日本だけでなく世界から脚光を浴びるだろう。それをしないというのは、「さるISの第一人者」というのは何者なのだろうか?
そこまで考え、簪はこれ以上は考えても仕方がないだろうと思考を打ち切った。これからISの自主訓練なのだし、これ以上探った挙句藪蛇な展開にならないとも限らない。頭を切り替えた簪は足早にアリーナの更衣室へと向かった。
= = =
「―――BT兵器の運用に脳波は関係あるか、ですか・・・どうして突然そんなことを?」
「・・・その、実は」
さして親しい訳ではないがユウを通して面識はあった彼女にそれを訪ねるかどうか散々迷った簪だったが、とうとう知的好奇心には勝てなかった。もしもBT兵器の制御機構に脳波が関係ないのだとしたらHTLSと英国の第3世代兵器は似ていて非なる技術という事になる。
関係なければ何も気にすることは無いんじゃないか?と考えた簪は結局そのことについて尋ねることにしたのだった。
「成程、話は分かりましたわ。まぁこの程度の情報なら漏らしても本国に文句は言われないでしょう」
「・・・ありがとう。それで?」
「その、結論から申し上げますと・・・私もBT兵器の中核を為す制御機構については専門的すぎて詳しく分かりませんの―――ただ、“特定の脳波を感知してBTの制御に応用している”のは確かですわ。ついでに付け加えると、この制御機構は・・・英国外部からもたらされたと」
「「・・・・・・」」
開発者不明。特定の脳波。一種のイメージインターフェイスであること。奇しくも3つの条件が一致した。
〜その頃、とある秘密研究所〜
「くしゅん!くしゅん!くしゅん!・・・くそ、このくしゃみが連発する体質どうにかし
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