暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第六六幕 「スタートライン」
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けじゃないの。手と足の届く場所が増えても、それに体が付いてこなければ全然意味がないって事、分かる?」
「・・・うん」
「今はこれでいいんだよ。そのうち手を借りなくてもいいようになれるだろう、ってぼんやり考えながら一歩一歩踏みしめて行こうね?」
「・・・その時は」
「ん?」
「その時は、手を引かれるんじゃなく、手を繋いで隣を歩く」

余程子ども扱いされたのを腹に据えかねているようだ。少しムキになった顔でそんな事を言うベル君が子供っぽくて、でもそれもいいなぁと年甲斐もなく考えてしまった。

前世ではそういう事殆ど無かったから憧れのようなものがあったのかもしれない。実は今世の中学では2,3回男子に告白されたこともあったのだが、肉体目当てなのが見え見えだったのですっぱり切った。でもベル君はそういうこと考えないし、ちょっとくらいは少女マンガみたいなシチュエーションをやって思い出にするのもいいかもしれない。その相手が可愛いベル君なら、きっと心温まる思い出になる。・・・保護者と子供的な感じで。

「たはは、それもいいね。その時は一緒に歩こっか」
「・・・いつかミノリの手を引いてやる」
「言うねぇ、頑張れベル君!私はいつまでも待ってるよ?」

タオルで頭の汗を拭きながら仕返しを誓う少年に、少女は微笑みながらそう答える。
日差しが降りそそぐ真夏のアリーナの影は、不思議と涼しくも暑くもなく、春眠のように暖かかった。



「ねぇアレ告白だよね?絶対告白だよね?」
「しかもあれが告白なら佐藤さんOK出してるんですけど!陥落してるんですけど!!」
「悔しいけど・・・悔しいけど今の佐藤さん超可愛いよ・・・!」
「先生、口から砂糖洩れそうです」
「佐藤(砂糖)さんだけにか?」

【審議中】(´・ω) (´・ω・)(・ω・`) (ω・`)

【否決】(´‐ω) (´‐ω‐)(‐ω‐`) (ω‐`) 

「織斑、ISを降りてアリーナ10週走って来い」
「殺生な!?」
「いや完全に自業自得だぞ、一夏・・・」
「なるほど、これが本場のすべり芸というやつか・・・しかし、誰も笑っていないところを見ると不発か?」

今日もIS学園は平和です。

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