スーパーロボット大戦OG外伝
0507話
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は至極当然だろう。だが、こちらの情報を流されるのは困る。そうなると……鵬法璽か? いや、それはシャドウミラーを抜ける時で十分な筈だ。となると考えられる手段は……
「もしお前がその通信でこちらに不利な情報等を流した場合、お前だけじゃなくて妹のスレイに対しても相応の扱いをしなければならなくなるが……それを理解した上で、尚且つ暫くの間は外部と通信する時に量産型Wの監視付きでという条件なら許可しよう」
少なくても量産型Wが監視していれば迂闊な言動は出来ないだろう。獅子身中の虫になるのは防げる筈だ。
俺が暗に言いたい事も分かったのか、苦笑を浮かべつつ頷くフィリオ。
「ああ、そうだね。それで問題無いよ。僕としても恩人を裏切るような真似はしたくはない」
「……一応言っておくが、俺達は別にヒリュウ改やハガネのように正義の味方という訳じゃない。色々と後ろ暗い活動にも手を染めているぞ? 俺が言うのも何だが、そこまで信用するのはどうだろうな」
実際、OG外伝が始まってからもテスラ研、オルレアン研究所、マオ社と忍び込んで一種の破壊活動を行っているのだから。
「だろうね。君達がそう言う組織だっていうのはインスペクター事件で十分理解しているさ。けど、クエルボ博士のように君達によって救われた人達も間違い無くいるんだ。……彼女のようにね」
フィリオの視線の先にいるのはこちらを心配そうに眺めているオウカの姿だった。
「別にオウカ達を助けたのは俺にとって利があるからだ。変な勘違いをして貰っては困るな」
「ふふっ、まぁ、君がそう言うのならそれでもいいさ。とにかく、全ては君達の本拠地を見てからだしね」
「……悪いが、まだ仲間になると完全に決まった訳じゃない以上はどこに俺達の本拠地があるのかというのを安易に教える訳にもいかない。本拠地に移動する時は視覚や聴覚を塞ぐ事になると思うが?」
「構わないさ。シャドウミラーの本拠地だ。それくらいの警戒は必要だろう」
フィリオがそう返事をした時、丁度タイミング良くブリッジからの通信が入って来た。
『アクセルさん、そろそろシャトル降下ポイントに到着します。シャトルに乗り込んで下さい』
「分かった。……艦長、色々と手間を掛けたな」
『いえ、これも仕事ですので』
こうして、俺達は無事にペレグリン級からシャトルで地球へと降下するのだった。
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