スーパーロボット大戦OG外伝
0507話
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……じゃなくて、アクセルさん!」
格納庫に入るとそう声を掛けられる。そこにいたのはオウカだった。そしてその隣にはスレイとフィリオが。ムラタは少し離れた場所で瞑想をしている。
「早いな」
「そうでもないです。それよりもこのシャトルで地球に降下を?」
オウカの視線の先にあるのはそれなりに大きいシャトルだった。それも当然だろう。何しろ、ミロンガ、カリオン、無明、ヒュッケバインMk-Uの4機を収納可能な大きさなのだから。
「そうなるな。機体の積み込みは?」
「先程完了しています」
「そうか。なら後は降下するだけだな」
「はい。レモンさん達に会うのも久しぶりなので、少し楽しみですね」
笑みを浮かべながら声を掛けてくるオウカに頷き、スレイとフィリオの方へと視線を向ける。
「さて、フィリオ。約束通りに地球に降下するまで待ったが……どうするか決めたか?」
その言葉にフィリオの真面目そうな表情が多少強張りつつも小さく頷く。
「決める前に、1つ条件を付けさせて貰いたい」
「……条件?」
「ああ。スレイが君達の本拠地を見たとの事だけど、残念ながら僕はあくまでもスレイから話を聞いただけでしかない。それにスレイはパイロットであって技術者ではない。なら必要な何かを見逃している可能性も高い。君達が本当に僕の病を治療出来る技術を持っているのかどうか。それを自分の目で確認したいんだ」
「兄様! 兄様は私を信じられないというのですか!?」
フィリオの口から出た言葉にスレイが叫ぶが、それに対する反応は小さく首を振るだけだった。
「もちろん僕はスレイを信じていない訳じゃない。けれど今回の件に関しては僕の一生に関わる事なんだ。それを自分の目で確認したいと思うのは当然だろう?」
「それは……けど……」
チラリ、と俺の方へと視線を向けてくるスレイ。フィリオを説得しきれなかったのを悔いているのか、あるいは俺達の技術力を疑わせるようにしか説得出来なかったのを悔いているのか。どのみちどこか後ろめたい表情で俺の方を見ている。
「1つ確認しておく。今のお前の言い分を聞く限りでは、俺達の技術がお前の病を治療可能だと確認したらシャドウミラーに所属すると決めた。そう思ってもいいのか?」
「……そうだね。確かにもし僕が患っているこの病を治療してくれるというのならその恩は返したい。ある程度の期間シャドウミラーに所属する事でその恩が返せるのならそれもいいと思っている。……ただ、厚かましい願いだとは思うけどその際には1つ条件を付けさせて貰えるかな?」
「条件?」
「うん。外部と……ツグミと自由に連絡を取れるようにして欲しい」
「……なるほど」
まぁ、恋人に会いたいというのや、その恋人に自分の無事を伝えたいと思うの
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