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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第252話】
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「篠ノ之さーん! 頑張ってー!」

「紅椿の力、見せてよねーっ!」

「……ああっ!」


 声に力強く応える篠ノ之だが、残念ながら彼女達は篠ノ之に取り入って専用機を手にしたい子だという罠。

 ……涙ぐましく、篠ノ之の取り巻きの様に買い物に行ってはよいしょしたりしてるとか美冬が言ってたな。

 ……まあ倍率一万倍で入学して結局ISにあまり携わる事が出来ずに埋もれるぐらいなら、篠ノ之に取り入ってもしかすると姉に頼んで専用機をコア付きで作ってくれるかもと思うのは仕方ないのかもしれない。

 本人がまた気付いてないってのがまた滑稽に思えるが、俺が言っても聞かないし、美冬未来の二人が言っても聞かないから後は一夏ぐらいだが……。

 チラリと一夏を横目で見ると――。


「箒ー。 頑張れよー!」

「一夏……。 ……一夏の応援があれば、百人力だな」


 一夏も気付いてるのか気付いてないのか全く解らず、呑気に篠ノ之にエールを送っていた。

 今は篠ノ之よりも、未来の応援するかな……。


「未来。 頑張れよ? ……お前の実力、見せてやれよ」

「……うん。 ヒルト、ありがとね? 頑張るよ♪」


 振り向き、左手は腰に当て、右親指をグッと立てて笑顔で俺に応えた。


「みぃちゃん! 頑張ってねぇっ!」

「おー? 未来ーっ。 頑張れぇー!」

「みぃみぃ、頑張ってねぇ〜〜」


 そんな感じに未来を応援する声も聞こえる――因みに、美冬、宇崎、のほほんさんの順で応援されていた。

 てかみぃみぃってもう完全に猫じゃん。

 そんな応援に、恥ずかしそうにはにかみながら応えると、未来は天照を呼び出し、展開する。

 白亜に輝きを放つ装甲に所々にあしらった鮮やかな蒼が、俺には眩しく見える。

 一夏の白式と似た色だが、彼方は更に黄色も混じっているので別物だろう。

 俺の村雲第一形態の時の様なハーフ・スキンタイプで露出は少ないながらもやはり女性らしいフォルムを保っているのが目に優しい。

 ……美冬の村雲も、同様のハーフ・スキンの所を見ると母さんは多分、絶対防御にそこまでの信頼はおいてないのかもしれない。

 未来が天照を纏うと、直ぐ様篠ノ之も紅椿を呼び出し、その身に纏った。


「織斑先生、レギュレーション等の取り決めはどうしますか?」


 山田先生が駆け寄り、織斑先生にそう告げると篠ノ之の眉が一瞬動く。

 未来は軽く屈伸したり、腕を回したりと柔軟しつつも稼働域を調べてる様にも思えた。


「今回はレギュレーションの取り決めは無しだ。 ……そういう訳だ、二人とも準備しろ」

「「はいっ!」」


 腕組みしたままチラリと横目
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