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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos11再臨・遥かなる夜天を支える翼〜Advent: Sch?ner Ritter〜
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「ねえ、シュリエルリートさん。シュリエルリートさんかて名乗りたいんやないの? それやったらそれでええと思う。綺麗な名前やよ。シュリエルリート。オーディンさんがあなたのことをどれだけ大事に思うてたかよう判る」

名乗りたくないんならそもそも迷うなんてことはないはずや。きっぱり拒絶すればええんやもん。ううん、きっとその名前がホンマに大切やからこそ迷うんやな。シュリエルリートさんは俯いて「・・・オーディン・・・。私は・・・」片膝立ちから両膝立ちになって両手を胸に添えた。わたしとフェンリルさんは、シュリエルリートさんが自分のことに納得がいくまで見守ることにした。とは言うても10秒もせんうちにシュリエルリートさんは顔を上げたけど。

「・・・主はやて。ありがとうございました。では改めて自己紹介を。支天の翼、シュリエルリート。主オーディンより賜れたこの名と二つ名の下、彼と同じ意思を持たれる貴女を支え、護り、共に歩むことを誓います」

もう一度片膝になったシュリエルリートさんが真剣で、凛々しい表情でわたしにそう告げた。そんなシュリエルリートさんにわたしが出来る事。それは・・・。

「うん。よろしくお願いします、シュリエルリートさん♪」

笑顔で右手を差し出す。すると「本当に彼と同じ・・・」そんなことをボソッと呟いた後、シュリエルリートさんも「はい。よろしくお願いします。主はやて」笑顔でわたしの右手、握手に応じてくれた。その笑顔にまたドキッとした。凛々しい顔は綺麗で、笑顔はホンマに可愛ええ。シグナムに似てると思うてたけど、シグナムの笑顔は綺麗やからなぁ。まぁわたしは凛々しい笑顔なシグナムも好きやけど。

「じゃあ一応、私も自己紹介ね。マスター、ルシリオンの使い魔で、名をフェンリル。マスターが帰ってくるまでの間、よろしく」

「あ、ああ。よろしく頼む」

フェンリルさんとシュリエルリートさんも握手を交わした。フェンリルさんに立たされたシュリエルリートさんもソファに座ることに。わたしを真ん中にして、右にシュリエルリートさん、左にフェンリルさん。

「シュリエルリートさん。わたしのことは、はやて、って呼び捨てでええよ。あと敬語も無用や。みんなにもそう伝えてあるし」

「あ、申し訳ありません。基本私は主に対しては敬語ですので。主はやてと呼ばせて頂きたいのですが・・・」

「あぅぅ、なんでぇ〜? オーディンさんには主って付けてへんやん」

シュリエルリートさんはさっきから、オーディン、って呼び捨てやんか。

「あ、それは、その・・・仕方なくと言いますか。初めて会うタイプの方でしたので驚きまして。それに、初めて人らしい扱いを受けて嬉しかったものですから、つい・・・」

照れ笑いを見せたシュリエルリートさん。フェンリルさんがそれを
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