暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos11再臨・遥かなる夜天を支える翼〜Advent: Sch?ner Ritter〜
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いけど、それでもマスターを助けることが出来る力を持っている以上は・・・何をしても守って見せる)
アトリ様のように無念のままでマスターを死なせない。必ず“堕天使エグリゴリ”との戦争を終結させ、マスターを“界律の守護神テスタメント”より解放し、オリジナルの私の元――アースガルドはグラズヘイム城へと還らせる。
「・・・・すんすん。あ、良い香り」
両手を胸に添えて決意を新たにした時、部屋の外から良い香りが漂ってきて、強張っていた体が弛緩した。人の耳じゃなくて私本来の狼の耳を立てる。聞こえて来るのはトントントン、という包丁の音。はやてが朝ご飯を作ってる音だ。
ベッドから降りて膝丈のニットワンピースにレギンスへと
変身
(
きがえ
)
て、はやての居るリビング・ダイニングへ向かう。台所に立つのは、「おはよう、はやて。シュリエル」の2人で、はやては味噌汁を作っていて、シュリエルはサラダを作っているよう。
「おはよう、フェンリルさん」
「おはよう」
手伝えることがあれば手伝いたいけど、残念ながら私に家事能力は無い。元が狼なだけに何を学んでも上手く行かない。だからもう家事を覚えるのは諦めた。大人しくダイニングテーブルに付いてはやてとシュリエルの後ろ姿を眺める。時折チラッと見えるシュリエルの横顔は幸せに満ちていて、普通の生活が出来ることが本当に嬉しいって言った風。
「よし、出来た。フェンリルさん。料理運ぶの、手伝ってくれるか」
「うんっ」
白いご飯にお味噌汁、目玉焼き、焼き魚、お漬物。で、私にだけ「ウインナーと厚切りベーコン・・・」こってりした物が1皿追加されてた。はやてを見ると、「ん?」なんの疑問も持ってない笑顔を向けて来た。
「ああ、うん、ありがと。こってり大好き。狼だから」
「どういたしまして♪」
本当はそれほどでもないけど、はやての優しさにケチは付けたくないから黙っておく。3人でテーブルを囲んで朝ご飯を頂いた。
†††Sideフェンリル⇒はやて†††
シュリエル用の服を買うためにわたしの部屋でシュリエルのスリーサイズを測る。やっぱり見た目通りにすごい数字やった。出るところはちゃんと出て、へこむところはちゃんとへこんでる。モデル体型って奴やな。シグナムもそうや。シャマルは・・ちょう違うかな、うん、大きいけど。
「サイズは測ったっと。次は騎士甲冑のデザインやったな」
「はい。お願いします」
シグナム達の騎士甲冑のデザインもわたしがそう。
「そう言えば、わたしの考えたデザインって、オーディンさんと丸被りやったって話やけど・・・」
「あ、そうですね。私も騎士たちが初めて騎士甲冑へと変身した様子を見ていましたが・・・。私も驚きました。デザインや色合いまで全てが同じでしたから
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